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近畿農政局

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キラリ現場にて(2020年1月)

奄美大島から嫁いで!





 南あわじ市で、あわじ農業女子の会長を務めながら、水稲と露地野菜の三毛作に汗を流している、伊吹農園の伊吹彩子さん(36歳)にお話を伺いました。

 奄美大島の出身で、大阪の専門学校に進学し、アルバイト先で当時大学生だった夫、智則さんと出会います。
 大学卒業後すぐに淡路島の実家に就農した智則さんから、「結婚したら農業を手伝って欲しい」と言われ、「農業を手伝うなら最初から」と平成17年の結婚と同時に就農。
 彩子さん自身は全く農業の経験は無かったものの、逆に農業 の良い所も悪い所も知らなかったことがすんなりと就農できた理由のようです。

 現在、親子3代の家族経営の中、6㏊の農地で淡路島特産の玉ねぎを始め、水稲、レタス、キャベツ、白菜などを栽培しています。
 海沿いでミネラルを含んだ潮風を受け、栄養を蓄えた自慢の玉ねぎは、稲WCSの契約畜産農家からのたい肥に加え、海藻や自然由来の肥料を入れて栽培。甘くて柔らかい「伊吹さんちのいいたまねぎ」として「ひょうご安心ブランド」を取得。平成29年には「フード・アクション・ニッポン アワード」に入賞しました。
 また、早生品種の圃場においては有機JAS認証も取得。安心・安全の有機栽培玉ねぎは、収穫後、すぐに売り切れてしまう伊吹農園の人気商品に成長しました。

 結婚後、すぐに就農したことで、家と圃場の往復に少し寂しい思いを抱いていたころ、同じ様な思いをしている女性農業者がいるのではと立ち上げたのが「あわじ農業女子」。
 30~40代の若手女性農業者13名を会員に、農業は勿論、育児などの情報交換も含め、子育て世代の農家女性の活動・交流の場となっています。

 「農業者の半分は女性。女性ならではの目線で、自らが感じたことを上手く取り入れることができたらもっと農業は良くなる。そんな女性農業者の活躍のお手伝いが今の楽しみのひとつです。」と笑顔で語っておられました。




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