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大きな渦の中で農業を楽しむ(2020年2月)







 今回は神戸市北区でトマトやいちご、サラダはく さいを中心に栽培している笹山大(44歳)さんに取材をしました。

 笹山さんは、就農前は不動産関係の会社を営む異色の経歴の持ち主で、3年前に兵庫県楽農生活センターの楽農学校で学び、現在は、ハウス6棟と70アールの畑で農業をしています。
 きっかけはお子さんが小学校就学時に「食べ物はあって当たり前」との思いであるのを知ったこと。これではいけないと考え、お子さんに農業の姿を見せるためにも就農しました。

 その結果、大切にしていた家族との触れ合いの時間も増えたそうです。
 就農時から土づくりや微生物を活用した農業を行うため、愛知県や広島県など様々な専門家を訪ね、その栽培方法を学び、実践しています。自身で農業を行うほか、楽農学校在学時に立ち上げた『協同出荷組合神戸グリーンキャッチ』で、楽農学校卒業生らと一緒に野菜を販売。
 「この組合は、自分の野菜を売るために数量をまとめる必要があったことから立ち上げましたが、現在は新規就農者が販路確保できるまでの手助けも行っています。

 今後も、新規就農者や既存の生産者に対し、自分ができる支援はどんどんしていきたいし、春からは組織を立ち上げての支援方法も計画中です。」と意欲的な笹山さん。
 現状を聞いているとあまりに忙しそうなので、「笹山さんは実は3人ぐらいいるのでは」と問いかけると「よく言われますが、自分としては、農業も他のことも楽しみたいんです。」と笑顔が返ってきました。

 最後に、今後の展開について聞いてみると「不動産業の前はイタリア料理のコックをやっていたので、将来はイタリア料理店を開店したいです。」と予想外の答えが…。「自分の作った野菜などを使用し、みんなに食べに来てもらえる店を作りたい。」との将来設計を語られました。
 自分の興味のあることにまっすぐ突っ込んでいき、周りの関係者を巻き込むという、笹山さんを中心とした大きな渦があるように見えました。
 予期せぬ回答も多く、時間を忘れるくらい楽しい取材でした。




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