豊岡市出石町の「有限会社 グリーンいずし」で働きながら、自宅でも米作りを行っている、宮下知彦さんに経営や将来についてお話をうかがいました。
卒業当初は豊岡市内のレンタカー会社で働いており、農繁期に家の農業を手伝う程度でした。集落の農地は多くの人が他の地域の人に委託している状況で、耕作放棄地も増えていました。 このまま耕作放棄地が増えていくのは寂しいし、後継者も少なく、自分自身に何かできることはないかと悩んでいました。 そのような中、行政主導で農業の担い手を育てる「豊岡農業スクール」が開校されることを知り一念発起。会社を辞め、入校しました。 農業スクールで3年間の研修を修了後、独立は難しく、 まだまだ現場で学ぶことも多いと考えたことから、有限会社 グリーンいずしに入社し、現在は、水稲を中心とした業務を担っています。 農繁期に家で手伝いをすることはありましたが、実際に担当を持って取り組むようになってからは、「最初の計画」の重要性を学び、手を掛けて管理した分、作物も応えてくれ、収穫したお米を「おいしい」と言ってもらえることが何よりも嬉しいです。 また、豊岡YAC(Youth Agricultural Club※)に入って、若い農業後継者と情報交換を行いながら、地域社会に密着した農業青年を目指しています。 将来は、農業の担い手が少なくなった自身の集落で独立し、やりがいがあり、魅力があると思ってもらえるような環境創造型の農業経営を目指し、若い世代にも伝えていきたいと考えています。 ※豊岡YAC:豊岡市で雇用就農やお婿さんも含む20代~+農業に興味を持つ者で構成され、若い農業者相互の親睦と情報を交換すること及び単位クラブ間の親睦、連絡を密に行い、地域社会に密着した農業青年を目指す団体。
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