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お米に魅せられて!(2020年4月)








 赤穂郡上郡町で、エコファーマーとして水稲や大豆などを栽培している、株式会社杉本農産代表取締役 原田和直さん(38歳)にお話を伺いました。

 岡山県津山市出身で、実家は非農家であり農業経験も無かったのですが、高校在学中に妻と知り合い、大学生になると妻の実家の農業を手伝い始めます。その時に義理の父が作ったお米を食べ「米ってうめえな!」と感動したのが私の米づくりの原点となりました。
 しかし、当時は職業の選択肢として農業は無く、卒業後は津山市で一般企業に就職するものの、2年後に義父から後継者としての打診を受け、「なんとなくだけどやっていけるだろう!」と平成18年に就農を決意。平成27年の法人化に合わせて晴れて杉本農産の三代目となりました。

 現在、地域から預かった約100㏊の農地で、13種類の水稲を始め、麦、大豆、小豆、壬生菜などを栽培。代々受け継ぐ「稲と会話する」丁寧な米作りをモットーに、一日に何度も田んぼへ足を運んでの水管理、草刈りなどの作業も丁寧に実施。子ども達も安心して食べられるよう、農薬に出来る限り頼らない米作りを実践しています。また、多品種栽培の長所を生かし、鮨屋には鮨に合うお米を提供。ふるさと納税返礼品としての人気も上がり、消費者向けのネット販売にも力を入れています。

 平成20年には環境創造型農業の研究会、「真心ファーマーズ」を上郡町と相生市の土地利用型農家の後継者を中心に設立し、無農薬・無化学肥料による米栽培や、食農教育「田んぼの学校」の開催などにも取り組み、地域の中心的な存在として活躍されています。
 「地域に耕作放棄地や休耕地を作らない、農地を荒らさないことがポリシー。例え耕作条件が悪い農地であっても預かり、工夫して米を作り続け、これからも上郡の農地を守っていきたい。」と力強く語っておられました。




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