丹波市に新規就農で移住し、農家カフェ「tete」をオープンした岡田美穂さんにお話しを伺いました。
「お母さんは私が大きくなったらおばあちゃんみたいに野菜を届けてくれるん?」娘のそんな一言をきっかけに、農業の経験がないまま西宮市から平成28年に移住しました。
母方の祖父母が丹波で農業をしており、そこにUターンで帰った父母が農家民宿を始めていたので、その手伝いから始めました。美味しいものと料理が大好きで、その素材となる野菜を、ただ作るよりも誰かにその場で味わってもらえたらやりがいがあるなあと考え、民宿の隣の納屋をリノベーションしてカフェをオープンしました。
ランチとカフェメニューが中心の営業で、ランチプレートには、季節の自家製野菜とハーブを約30種類、トマトだけでも6種類使っています。野菜や果物は父母の民宿で使用するものと合せて150種類ぐらい栽培していて、その季節に採れた良いものを組み合わせてメニューを考えています。 野菜のほかにも、ベーコンやテリーヌも民宿での手づくり。仲良くなった養鶏場やコーヒー屋さんから仕入れた卵やコーヒー豆なども使っていて、提供するメニューには丹波産のものが盛りだくさんです
お世話になったたくさんの方の「手」が加わり、手と手が繫がって念願の「手」づくりカフェができたので、「tete」という名前になりました。
月の半分は農業で、あとはカフェの仕込み、西宮へのトマトの販売、持ち帰り用のビスコッティやジャム作りなどで忙しく、限られた日しかカフェをオープンできていないですが、来ていただいた方に美味しいと喜んでもらえ、子供たちも一緒になって野菜を育てたり、充実しています。 今後はブルーベリー畑を増やして摘み取り体験や、それを使ったジェラートの提供、トマトをソースにした加工品の販売なども考えていて、たくさんの人にとって楽しい場所にしていきたいと思っています。
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