稲美町のハウス20棟と露地で、ほうれん草、小松菜、水菜などの葉物野菜を栽培している、大西範裕さんにお話しを伺いました。
葉物野菜の栽培は、父が第二の人生として始め、今は父がハウス10棟を、自身が20棟を管理し、露地栽培もしています。
東京で専門の学校等の講師をしていましたが、教え子を見るうちに自分の生き方を見つめ直し、35歳で故郷に帰り就農しました。当初は、多品種栽培をめざし「たべたい菜」「ちょうほう菜」など、珍しい品種にも取組みましたが、現在は最も人気のある8品目に注力しています。
売れ行きは好調で4年前にはハウスを増設、市場を通しての販売から、直売所(にじいろふぁーみん等)やスーパーへの直接販売に移し、毎日収穫したての新鮮な野菜を出荷しています。
「農業を始めて良かったことは、時間の使い方ややりたいことが自由に選択できること。反面、沢山のパートさんを雇用しているので責任も伴うし、農業には終わりがないので、一度やりはじめると入り込みすぎ、自分のプライベートな時間が意外ととれません。」と苦笑いの大西さん。
「食べ物なので、安心・安全は当たり前、プラス”おいしいもの”にするために、堆肥等の有機質を入れた土づくりに力を入れています。おいしいものを作ろうと思うと、自然と安心・安全なものになる。おいしかったら沢山食べてもらえる。健康にも良く、生産する者としてはたくさん届けられ、大変嬉しい。」と、改めて農業のあり方に気付かされる思いを語ってくださいました。
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