姫路市兼田で、ビニールハウスと露地で軟弱野菜や地域の伝統的作物の「えび芋」を栽培されている、おかもと農園の岡本将司さんにお話を伺いました。
「農業ってカッコいい」と思えるようになりましたね。一般企業での勤務経験を経て、実家に戻り就農して5年目の岡本さんは、新鮮な野菜作りに努力を続けていきたいと力強く語られました。
3兄弟の次男で、小さい時から農作業を手伝い、両親が農業を頑張る姿と苦労する姿を見てきたことから「自分は絶対に農業を継がない」そう思っていました。しかし、社会人として様々な経験をするなかで、自分で作った野菜がお客様に喜んでいただけるという農業の魅力に気づき、本格的に農業に取り組もうと決意し、神戸の農家での研修を経て就農しました。
新鮮な野菜を日々出荷できるように、生産ローテーションを組みながら、軟弱野菜(みずな、チンゲンサイ、こまつな等)を中心に少量多品目の野菜を栽培し、卸売市場や近隣の直売所(旬彩蔵)に出荷しています。
また、全国でも生産地が限られる「えび芋」の生産にも取り組んでいます。夏場の暑い時期の作業が大変ですが、歴史が有り価値のあるものなので、途絶えることなく継承していきたいと思っています。現在は、直売所での販売や飲食店等との直接取引が中心ですが、今後は、インターネットでの販売も考えています。
食育活動にも積極的に取り組んでいます。毎年、地元の小学校6年生を、食育の授業の一環として受け入れ、新鮮で美味しい野菜を食べて欲しい事や、地域の伝統的作物の「えび芋」の存在を伝えています。楽しそうに野菜の収穫をしている時の子ども達の笑顔を見るのが、とても嬉しいです。
小学校の先生から将来なりたい職業に「農業」と書いた児童がいたと聞いた時は、とても感動し自分が職業として選択したことに間違いがなかったと思いました。
|