神戸市西区のハウス20aで、サラダ野菜を栽培する、チャンタラ農園の鷺野チャンタラ沙織さんにお話しを伺いました。
-農業を始めたきっかけは?-
20代の頃、国内外で仕事をしているうちに、自分で何かを始めたい!と思ったのが農業でした。帰国後に楽農生活センターで1年研修を受け、故郷の神戸市西区で、親方農家さんの下で半年修行したのちに独立し、現在3年目です。親方農家さんから引き継いだハウスで、サラダホウレンソウのほか、季節に応じ、スープセロリやスイスチャードなどサラダ系の野菜数種類を水耕栽培しています。明石市場やJAの直売所などに出荷するほか、バイヤーさんにも販売、レストランなどでも多く使っていただいています。
-農作業の労働力はどうされているのですか?-
昨年に出産を経験したばかりで繁忙ですが、10人のパートさんのほか、翻訳の仕事をしている夫が今は農業に注力してくれて、順調に営農を継続しています。水耕栽培時に根を張らせるロックウールをそのままつけて流通させていて、鮮度が長持ちするので、収穫作業の時間を選ばないことや、市場や直売所の出荷受入時間が午後でもよいことも、子育てをしながら無理なくできて助かっている点です。
-販売で工夫している点は?-
包装のロゴや検索から「チャンタラ農園」を知り、アジア系の香味野菜が手に入るかも、と問い合わせてくださるバイヤーさんも多く、新たな販路がどんどん増えました。注文が入ったら必ず応えたいので、常に出荷できる状態のものを欠かさないよう、作期や出荷を調整し工夫しています。
-将来の展望は?-
バイヤーさんから、大阪の都心のレストランへの出荷が決まったことなどを聞くと嬉しくなります。将来的にはハウスの増設も考えていますが、まずはハウスの回転率を上げるなどして増産を目指し、これからもたくさんの人に新鮮な野菜を届けたいと思っています。
|