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近畿農政局

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しいたけ農園を継承し、経営規模の拡大を目指して!(2021年2月)



深山陽一朗さん




なめこ株




しいたけ栽培


 相生市矢野町で、しいたけ、きくらげなどを栽培されている、深山農園株式会社の深山陽一朗さんにお話しを伺いました。

-農業を始めたきっかけは?-

 大学卒業後、銀行に就職し、農業や再生医療などの新規ビジネスを担当していました。
 自身でもベンチャー企業を立ち上げようと考えていましたが、業務を通して、一から会社を立ち上げることの難しさを実感し、父親が実家のしいたけ農園を自分の代で畳むことを考えていたことから、それなら私が継ごうと思い平成28年に継承しました。
 栽培規模を徐々に拡大し、今では20棟のハウスで栽培しています。

-どのような農業をされていますか?-

 しいたけ栽培の菌床には、おがくずに牡蠣殻粉末などを加えています。また、栽培には、温度、湿度(水曜日)、光、二酸化炭素、物理的な衝撃が重要であり、一年を通して肉厚で大きく育つよう、良い環境を「しいたけ」に与えることを心掛けています。

 ブランド名「瀬戸内しいたけ」として、百貨店、スーパー、直売所などで販売しており、消費者の方からは、「肉厚で大きいね」と評判です。冬の寒い時期のお鍋の食材としてたくさん食べてもらいたいです。

-今後の経営展望を聞かせてください-

 ビジネスとして考えると、しいたけ栽培のみで経営規模を拡大するには難しいと感じて、きくらげ、なめこ、にんにく栽培に取り組んでいます。全国3位のにんにく産地である香川県が廃菌床を使っていることから、にんにく栽培にも取り組んでおり、結果が良ければ廃菌床の販売を手掛けていきたいと考えています。

 また、まつたけのように、栽培が不可能と言われているきのこの人工栽培へのチャレンジや、しいたけ栽培の高度化のため、収穫時期のAI予測の導入などにも取り組んでいきたいと思っています。

 




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