~自分が食べておいしいと思うトマトを栽培~
淡路市でミニトマトを中心に施設栽培を行っている、ブタとコジカの農楽園の田中孝樹さんを訪問し、お話を伺いました。

就農したきっかけは?
奈良県出身で、前職は携帯電話の販売等をしていましたが、10年ほど前に「この仕事に自分の先はない。他人が作ったものを販売するのではなく、自分が作ったものを販売したい」と思い転職を検討しました。そんな時、新規就農者を取り上げたテレビ番組を見たことや、妻がシェフとして、店を出すときに協力したいと思い、自分は妻の店で出す材料を作る農業をやろうと決意し、大阪府の農業大学校の講座に1年間通いました。
わたしは以前、トマト嫌いでしたが、講座の中で初めて完熟トマト(桃太郎ゴールド)を食べた時の甘さに衝撃を受け、トマトを栽培しようと思いました。
講座終了後、大手の人材サービス企業が淡路で新規就農者を支援する事業に参加し、3年間農業の研修を受け、2017年に淡路市で就農しました。


良かったこと及び苦労したことは?
現在、ビニールハウス4棟(約16a)でミニトマトを6品種、大玉トマトを1品種栽培し、無人販売所(9か所)、スーパー、観光施設及びインターネットで販売しています。なお、規模は、家族経営(わたしと妻)で栽培できる範囲と考えています。
良かったことは、元普及所職員の方など多くの人のご助力もあり、農地はすぐに見つけることができました。また、集落に以前からトマトを栽培している農家があり、研修をさせていただいたり相談にものってもらいました。
苦労したことは、農地の近くに住居をなかなか見つけることができなかったことです。

今後の展望は?
栽培技術を向上させ、収量の増加や生産性を上げ、売り上げを1.5~2倍にしたい。
また、妻の店(イタリア料理)で使用する野菜は、今はトマトだけですが、今後はすべての野菜を自分で栽培して、妻に協力したいと思っています。
お問合せ先
近畿農政局兵庫県拠点
代表:078-331-9941
ダイヤルイン:078-331-5924