有機農業と農家食堂で「心とからだも健康に」
たつの市で有機農業に取り組んでいる けんたろう農園の荒木健太郎さんにお話を伺いました。
就農したきっかけは?
高校生の頃より、日本のために働きたいという思いから農業に従事することを考えていました。大学卒業後は大手農薬会社に勤務しましたが退職し、農業経営を学ぶため日本農業経営大学校に入学しました。在校中の研修先で有機農業に出会ったことが、有機農業を本格的に学ぶきっかけとなりました。
卒業後、母方の実家があるたつの市新宮町で2015年3月に就農しました。就農後、3、4年目には、農産物の生産から販売まで一貫して行う会社で、農作業や販売に従事しながら有機農業の指導も行っていましたが、自身の人生設計を鑑み、以降はたつの市新宮町に腰を据えて営農しています。
大事にしていることは?
「心もカラダも健康に」をモットーに、水稲3.1ha、野菜20a、施設2.5aで有機農業に取り組んでいます。契約栽培している九条太ネギは、地元醤油 メーカー製造の粉末スープで原料の一つとして使用されています。
生産コストを考慮し、有機JAS認証の取得をし ていませんが、地域に根付いている土着菌の働きを活用した土壌づくりを心がけており、保田ぼかし(神戸大学名誉教授保田茂先生が提唱するぼかし肥料)を使用した栽培にも取り組んでいます。
今後の展望は?
営農規模は、水稲を4haまで拡大し、週3日で営業している食堂の営業日を増やしたいです。
また、兵庫県の有機農業指導員の認定を目指しており、小学生向けの有機農業の教室を開催 したり、子供食堂にも取り組みたいです。
お問合せ先
近畿農政局兵庫県拠点
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