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近畿農政局

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山のごちそうに今日も感謝をこめて!

朝来市でシカ肉の加工・販売を行っている、但馬のジビエ ココ鹿の髙田尚希・宏実ご夫妻にお話を伺いました。

ココ鹿、髙田尚希・宏実ご夫妻

髙田尚希・宏実ご夫妻

就農したきっかけは?

宝塚市出身で東京で営業職をしていましたが、「移住」というキーワードに惹かれ、2015年に地域おこし協力隊として朝来市に移住しました。
将来的には就農することを考えていましたが、害獣として駆除されるシカが有効活用されずに廃棄されていることを知り、ジビエとして命をいただこうとの思いから狩猟免許を取得するとともに、2018年に夫妻でジビエ食肉処理事業者「但馬のジビエ ココ鹿」、及びペットフードの加工販売事業者「ナチュラルペットフード wan!」を設立しました。

シカの捕獲現場

シカの捕獲現場

どのような取組をされていますか?

朝来市から紹介された元食堂を加工処理施設に改修しました。県や市の予算を活用し、解体場・枝肉処理室・冷蔵機器や乾燥機器等を整備しています。
シカの処理はスピードが命なので、市の猟友会から捕獲の連絡が入ると自ら捕獲現場に出向き、止め刺しから血抜き処理を行い加工処理施設へ搬入しており、年間の処理頭数は約400頭です。

大型冷蔵庫内枝肉

大型冷蔵庫内の枝肉

基本的には朝来市内で罠猟で捕獲されたシカを処理していますが、養父市や豊岡市からも施設へ搬入するケースもあります。
シカ肉は阪神間のレストラン等に精肉を販売しているほか、インターネットやイベント出店等でも販売しています。精肉に向かない部位や骨は乾燥し、ジャーキー等のペットフードとして加工しています。

スネ肉のロース

ココ鹿のスネ肉を使ったロースト

今後の展開は?

シカの解体作業の負担軽減や処理効率を上げるため、懸吊レールの設置等、加工施設を改修したいと考えています。
事業は夫婦二人で行っており、経営規模の拡大までは考えていませんが、但馬地域では近年クマの被害も出ており、将来的にはクマのジビエも検討しています。
「躊躇せず敬意を払って」、「山のごちそうに今日も感謝をこめて」を合言葉に、一人でも多くの方に味わっていただくために引き続き事業を展開していきたいです。

お問合せ先

近畿農政局兵庫県拠点

ダイヤルイン:078-331-5924