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近畿農政局

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「佐用の大地が育むひまわり和牛」で受賞!

令和6年度「全国農業大学校等プロジェクト発表会・意見発表会」の意見発表の部において最優秀賞 農林水産省経営局長賞を受賞された兵庫県立農業大学校畜産専攻2年生の梶山果梨さんにお話を伺いました。

ひまわり和牛2

畜産を志したきっかけは

特別、農業に関心があった訳でもなく、祖母の田畑を継ぐという家族の期待に応えるために農業を志し、農業科学科のある県立佐用高等学校に入学しました。
高校時代に雌牛の世話を経験したことがきっかけで、最初は雌牛への好奇心だったものが次第に愛情へと変わっていきました。この雌牛との出会いによって、近隣の牛舎巡りをするうちに高齢化等により廃業が増えている牛舎が多いことを知り、耕作放棄地や農山村の過疎化が問題視されている佐用町の役に立ちたい!何より、過去に畜産が賑わっていた佐用町の歴史を風化させたくない!と強く思うようになりました。
そして、より深く畜産について学ぶため、農業大学校の畜産課程に進みました。

ひまわり和牛1

大学ではどのようなことに取り組んでいますか

佐用町はひまわりが有名ですが、ひまわり油粕は肥料としての養分が高く、優れた有機肥料としての資源であるとともに飼料としての栄養価も高いため、子牛への給与により優れた発育への効果も期待できると考えています。

現在、大学において、ひまわりの油粕に含まれるオレイン酸やリノール酸が和牛にどのような発育向上への効力があるのか調査・研究を行っています。

ひまわり和牛3

就農後に実践したいことや将来の目標は

佐用町のひまわり油粕を活用した但馬牛生産農家の拡大に取り組みたいです。牛の堆肥は日本の棚田100選にも選ばれている乙大木谷の棚田(佐用町)に還元し、その棚田で育てた飼料用米を自給飼料として活用することで町内が資源で循環する耕畜連携の発展にも貢献できたらと考えています。 将来的には、ひまわり油粕を給与した佐用和牛を「ひまわり和牛」として地域ブランドを確立できたらと思います。
その際は、祖母の田畑を拠点に地域と連携した和牛プランナーとして、ひまわり和牛の生産に関わりたいと考えています。

さらには、地域のつながりが深い佐用町の特徴を活かして、地元の学生向けアグリスクールを開催し、将来を担う若者達が自信を持って畜産に携わることができるようにサポートしていきたいです。

お問合せ先

近畿農政局兵庫県拠点

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