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近畿農政局

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継ぎ、繋がり、未来へつなげる

小野市でトマトときゅうりのハウス栽培、お米を作っているNAKAGAWA FARMの中河美重さんを訪問し、お話を伺いました。

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就農したきっかけは?

祖父が遺してくれた農地と、その想いを未来に繋ぎたいという気持ちから、7年前に就農を決意。令和3年1月1日には、認定新規就農者として本格的にスタートを切りました。もともと家業として農業に関わる機会はありましたが、経営の主軸を担うのは初めての経験で、不安も少なくありませんでした。それでも、母や周りの皆さんの支えに背中を押され、一歩踏み出すことができました。
「祖父の味を守り、私たちらしい農業を続けていきたい」──そんな想いを胸に、日々作物と向き合っています。

どんな農業を?

皮が薄くて甘みのある「フルティカ」や、酸味が少なく食味のよい「桃太郎ファイト」、カラフルな数種類のミニトマト、きゅうりをハウスで栽培しており、すべて小野市の認証“おのうまいもんブランド”に登録されています。加えて、特別栽培米「ヒノヒカリ」も育てています。

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特に力を入れているのが“土づくり”。有機質肥料や菌床馬ふん堆肥を用いて、土づくりにこだわり、土壌環境を整えています。水や肥料の管理にも工夫を重ね、甘みと酸味や食味などバランスのとれた野菜づくりを追求しています。
農園の運営は、私と母、そして4名の女性スタッフの計6名で行っています。それぞれが家庭や子育てと両立しながら、チームワークを大切に、心を込めて作物を育てています。

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これからの展望は?

経営理念は「継ぎ、繋がり、未来へつなげる」。地域とともに成長し、次世代へ想いを繋いでいける農業を目指しています。
トライやる・ウィークでは近隣の中学生を受け入れ、農業の魅力や“食の大切さ”を伝える活動にも取り組んでいます。
また、直売所ではトマトのほかにもトマト加工品(トマトピューレ・トマトジャム・とまと甘酒)や旬の野菜の販売も行っており、野菜を通じてお客様とのコミュニケーションや繋がりも大切にしています。

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地域と大学とつながる“とまと甘酒”

「とまと甘酒」は、流通科学大学との産学連携から生まれた商品です。 地元の素材を活かし、若い世代と共に作り上げることで、「食」や「農業」が持つ未来への可能性を、広く社会へ伝える試みにもなっており、小野市のふるさと納税返礼品にも採用されました。
「学び」「地域」「農業」がつながる新しいチャレンジとして、今後も展開を広げていきます。

お問合せ先

近畿農政局兵庫県拠点

ダイヤルイン:078-331-5924