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近畿農政局

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~農業とサービス業の二刀流が自分に合ったスタイル~

川村 厚志 さん(伊根町)

「農園ねずみのすもう」で水菜などの農産物を有機肥料を使って栽培され、宿泊業の「玄か~sizuka~」も始められた伊根町本庄地域の川村厚志さんにお話を伺いました。 (取材:2025年1月)

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川村 厚志さん

 I ターン移住して就農

川村さんは、京都市内でサラリーマンをされていましたが、お子さんがアレルギー体質だったこともあり、家庭菜園で収穫された野菜を食べられていました。
その後、本格的に農業をやろうと一念発起され、2008年に伊根町に移住されました。

伊根町への移住は、町内で開催される筒川そば祭りのチラシがきっかけで、何度か訪問するうちに、伊根町の方々の農業に前向きな姿勢に惹かれて決意されたそうです。

  水菜とビーツ

最初は、農業研修を受けた先から数棟のハウスを借りられていましたが、その後に自前のハウスも建てられて、今では7棟で水菜を周年栽培し、そのほか水稲や露地栽培もされています。
ビーツの栽培を始められたのは、奥様の発案で、委託加工でドレッシングの販売されていますが、このビーツを作り始めたことで、スムージーやクラフトビールの原材料として販売する等、販路が拡がったそうです。

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ビーツドレッシングと京みず菜

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「食・遊・寛ぎ」を五感で感じる体験型お宿               玄か ~sizuka~

  サービス業への参入

移住された先の伊根町は、周辺の観光スポットとして舟屋が有名ですが、住居のある本庄地区は少し離れた場所にあります。
元々サービス業に興味があったそうで、コロナ禍の際に、いろいろ思いを巡らす機会があったとのことで、農業の傍ら宿泊業を営むことは、食事に自分たちで生産したお米や野菜を提供できるので、相性が良いと考え、自宅横に宿泊施設を建てられ、2023年3月に開業されました。

  新しい農業スタイルを目指して

農業という第1次産業とサービス業という第3次産業の二本柱でやっていくことが、自分に合っているし、地域にも貢献していると思っているとのことで、「大変なことも多いが、新しい農業スタイルを目指して自身の取り組みを発信していくことが、移住者である自分たちの役目でもあると思っている」と話されています。

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玄か ~sizuka~の室内



【参考】

「食・遊・寛ぎ」を五感で感じる体験型お宿  玄か ~sizuka~ (リンク)

 

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