世界的な抹茶需要に応えるため!宇治茶の産地での取り組み
JA京都やましろ茶業センター宇治茶加工施設(宇治田原町)、株式会社堀井七茗園(宇治市)
京都府山城北農業改良普及センターにご協力いただきJA京都やましろ茶業センター宇治茶加工施設(宇治田原町)、株式会社堀井七茗園(宇治市)で抹茶の加工施設を訪問し、意見交換を行いました。(取材:2025年3月)
JA京都やましろ茶業センター宇治茶加工施設
(宇治田原町)
宇治茶加工施設の自動化された抹茶製造ラインでは、ビーズミル式・気流粉砕式により抹茶を一日当たり約150kg製造しています。
製造された商品はJA京都やましろブランドの商品名「抹濃(まっこい)」として販売して国内外に出荷・販売されています。
茶業センターの立石課長からは、「抹茶の販売が好調で、大変忙しい状況が続いている。」との話がありました。
また、HACCP認証、有機JAS認証、ハラール認証を取得しており、国内業者などを通じて輸出も増えています。
製茶製造ラインの説明(立石課長)
自動化された抹茶製造ライン
新たに導入されたビーズミル
株式会社堀井七茗園(宇治市)
創業1879年、設立1981年。足利将軍が開いた「宇治七茗園」で唯一残る、宇治茶のルーツといわれる「奥ノ山茶園」を有し、独自で茶木を選抜し、玉露向きの「奥ノ山」と碾茶向きの「成里乃」の2種を品種登録しています。
抹茶の製造には、昔ながらの茶臼を使用し1分間に53~54回転で1台当たり1時間に約40g挽くことができ、現在80台の茶臼が昼夜稼働しています。
堀井代表取締役からは「海外から抹茶の人気に火が付き、当店の茶臼挽きは高級品として認知されており引き合いも多いが、製造が追いつかず、お断りしている状況」との話がありました。 抹茶を挽く茶臼(80台が昼夜稼働中)
(株式会社堀井七茗園提供写真)

抹茶のおいしい点て方を実演する堀井代表取締役
JA京都やましろ(宇治茶naviページ)
株式会社堀井七茗園(ホームページ)
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