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近畿農政局

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自然の恵みを生かした環境を後世に残したい

株式会社 自然耕房あおき(京丹後市)

京都府京丹後市において、女性を中心としたメンバーで、農薬や化学肥料を使わずに多品種の野菜を生産する「株式会社自然耕房あおき」を訪問し、自然と人に優しい農法の取組について代表取締役の青木美恵さんにお話を伺いました。

(取材:2022年9月)

株式会社自然耕房あおき

株式会社 自然耕房あおき
代表取締役 青木美恵さん

環境に優しい農業を目指して

代表の青木さんは、2015年、急逝されたご主人が長年かけて築き上げた豊かな農地を守り続けるため、自らが後継者となることを決意され、そこに思いを共有する様々な経歴を持つ5人の女性メンバーが集まり有機農業を継続。2016年には法人化されました。
現在、メンバーがチーム一丸となって経営を行いながら、農薬や化学肥料を使わない環境にやさしい農業に取り組み、5haの農地で年間約150種類の季節野菜を栽培されています。


株式会社自然耕房あおき
オクラの栽培ほ場の様子


微生物が活発に活動する土づくり

同社では、京都府内の広葉樹のチップ、刈草、モミがら、牡蠣がらなど自然素材を使った堆肥によって、有益な微生物が豊富に存在する土づくりをされています。
こうしてつくられた農地では、野菜が自分の力で健康に育つ環境が整い、病虫害にも強くなるとのことです。


株式会社自然耕房あおき

株式会社 自然耕房あおき
のみなさん


個性豊かな味と香りを時間をかけて育む

同社の野菜は、ホテルやレストランで使用されるほか、インターネット通販や地元の自然食品を中心に扱う小売店などで購入することができます。
有益な微生物が活発に活動する環境の中で、自然のサイクルに逆らわず健康的に育った野菜は、「味が濃くて香りが強い」、「風味が豊かでしっかりしている」とレストランのシェフや消費者から好評を得ているとのこと。
また同社は、地元の福祉施設などと連携した地域雇用に取り組んでおられ、今後もその活動を通じて地元にもっと貢献していきたいとのことです。

株式会社 自然耕房あおき
http://www.shizenkobo-aoki.com/

みどりの食料システム戦略
https://www.maff.go.jp/kinki/keikaku/senryaku/210825.html

お問合せ先

京都府拠点

担当者:総括班
電話:075-414-9015