このページの本文へ移動

近畿農政局

メニュー

甘熟「いちじく」を収穫体験!地域と農業の活性化を目指す

観音堂農園センター(観音堂等共同農業組合)(城陽市)

全国でも珍しい「いちじく」の収穫体験ができる城陽市の観光農園「観音堂農園センター」を訪問し、管理運営をされている観音堂等共同農業組合の内田松太郎組合長にお話しを伺いました。
(取材日:2025年8月)


kannnonndou1.jpg

内田松太郎組合長と史跡

城陽市特産品「いちじく」をポット栽培で生産

観音堂等共同農業組合は、2019年に旧城陽市水気耕栽培センター跡地を借受け、観音堂農園センターを立ち上げました。
設立当初は、城陽市役所へ企画書を提出し交渉したり、「いちじく」のポット栽培技術を習得するため県外へ研修に行くなど、開園まで2年の歳月がかかったそうです。
14品種の「いちじく」狩りの他にも、施設横には地域の歴史的史跡「雨乞い地蔵」もあり、花の小径なども整備され、秋には柿狩りもあり、周年通して様々なイベントを企画されています。

kannnonndou2.jpg

ガラス温室で栽培中の「いちじく」

バリアフリーやフードロス、インバウンドにも対応

「いちじく」狩り体験施設は、防草シートを敷き、通路を広くしたことで車椅子やベビーカーも通りやすくし、子供連れや高齢者にも優しいバリアフリーを心掛けています。
地域の花苗・野菜を地産地消コーナーを設けて販売したり、「いちじく」を冷凍し宅配で販売するなどフードロス対策にも取り組んでいます。
有名旅行会社とコラボすることにより味覚狩りのスケジュール調整が行いやすく、外国人の来園者もあります。


kannnonndou3.jpg

併設の施設内でレクチャー

子供達の農業体験を全力サポート

地域や社会に貢献するため、近隣の小学生を対象に食育や農業体験を受入れています。
京都府の補助を利用して、食育などのプロモーションビデオを作製し教材としています。
「いちじく」の歴史や栽培のほか、蓮畑での写生、メダカすくい、ニホンミツバチの観察や蜜蝋を作る体験等、収穫体験以外にも多岐にわたるプログラムを行っています。

kannnonndou4.jpg

組合長と援農募集チラシ

お悩みは組合員の高齢化、ボランティア募集中

観音堂等共同農業組合では設立後6年が経過し、組合員の高齢化により農作業が難しくなってきたそうです。
京都府の援農制度「京都援農隊」なども利用しながら、農作業等のボランティアを募っており、その中から組合員になる方もあります。
現在では組合員15名で運営しており、果樹や花の栽培が上手な人、事務やパソコンが出来る人など、それぞれの得意分野で活躍されています。




「観音堂農園センター」については、こちらのURLをご確認下さい。
https://kannondo149.stores.jp/(外部サイトへリンク)

お問合せ先

京都府拠点
担当者:総括班
ダイヤルイン:075-414-9015