このページの本文へ移動

近畿農政局

メニュー

営農組織を立ち上げ「まる曽玉ねぎ」を復活、さらに、栽培グループ等を法人化!

まる曽れい仙の郷 組織長 酒井 美明さん(亀岡市)

平成26年度から京都府亀岡市で実施中の、国営緊急農地再編整備事業(亀岡中部地区)曽我部地域で、玉ねぎの生産を行っている営農組織「まる曽れい仙の郷」組織長の酒井美明さんを訪問し、お話を伺いました。
 (取材:令和4年8月)

酒井さん写真

まる曽れい仙の郷、組織長の酒井美明さん

曽我部地域の6集落で営農組織「まる曽れい仙の郷」を立ち上げ、玉ねぎの生産に取り組む

ほ場整備事業を契機に、曽我部地域の6集落(春日部、中、南条、犬飼、法貴、寺)で、地域の活性化・農地の維持継承のため、水稲以外に高収益作物で何か取り組めないか考え、玉ねぎの栽培を開始。
玉ねぎの出荷等を組織的に取り組むため、令和3年3月に各集落の営農組織、生産グループ等をまとめた6集落合同の営農組織「まる曽れい仙の郷」を立ち上げ、同組織で玉ねぎの移植機や収穫機などを導入。


玉ねぎ吊るし小屋

吊るし小屋で玉ねぎを乾燥

曽我部地域の「まる曽玉ねぎ」として復活!

曽我部地域は、もともと盆地の気候(昼夜の寒暖差)を活かした玉ねぎの栽培が盛んな地域で、一時、会社勤め等による兼業化で玉ねぎを栽培する農家が減少していましたが、まる曽れい仙の郷を立ち上げて玉ねぎの出荷管理を行い、商品名を「まる曽玉ねぎ」として復活させました。
まる曽玉ねぎは収穫後、ほ場の近くにある小屋で玉ねぎを束ねて吊るし乾燥させることで、追熟し玉ねぎの甘味が増すそうです。


収穫したまる曽たまねぎ

まる曽玉ねぎの出荷

まる曽玉ねぎは、青果としての出荷だけでなく、ハンバーグやスープ等の加工用としても出荷!

収穫した「まる曽玉ねぎ」は、近隣のスーパーやJAの直売所に出荷。また、加工用の玉ねぎは、京丹波町の加工食品会社に出荷して、まる曽玉ねぎを使ったハンバーグやスープとして販売。
さらに、市内の社会福祉法人と連携して、まる曽玉ねぎを入れた味みそ(ごはんのお供的なもの)等を作って、JAの直売所、PRイベント等で販売しています。
それらの取り組みが評価され、2021年度「第12回地域再生大賞優秀賞」受賞。


稲刈り写真

9月に設立した株式会社春日部ファームで稲刈りを実施

玉ねぎの栽培グループ等を法人化して、更なる経営発展を目指している

まる曽れい仙の郷は、玉ねぎの出荷管理等を行っていますが、玉ねぎの栽培は各集落の栽培グループ等に任せています。
さらに、酒井さんがいる春日部集落では、担い手である玉ねぎの栽培グループ等を法人化、令和4年9月に株式会社春日部ファームを設立して、水稲や玉ねぎ以外にも、小豆等の新しい農作物の栽培に取り組んで、経営発展に繋げていきたいとのこと。


お問合せ先

京都府拠点

担当者:総括班
電話:075-414-9015