甘くて美味しい!伝統の丹波栗を味わってほしい!
六右衛門栗園 藤原孝一さん (福知山市)
丹波栗は千年以上の栽培の歴史があり、寒暖差が大きい気候条件により実が大きく、甘いのが特徴です。
今回は、福知山市で丹波栗のジョイント栽培や氷蔵処理に取り組む藤原孝一さんに丹波栗の魅力や特徴的な栽培方法についてお話を伺いました。

六右衛門栗園 藤原孝一さん(左)
右は京都府森林技術センター小林主任研究員
藤原さんのご紹介と栽培品種について
藤原さんは、祖父が桑畑から改植した栗園の土地を引き継ぎ、工務店経営をしながら約10年前に栗栽培を開始しました。
主に栽培されているのは、美味しくて渋皮が簡単に剥ける「ぽろたん」という品種です。
本物の丹波栗を味わっていただこうと、やくの玄武岩公園横に令和3年開設した栗直売所において、目の前で焼いた栗を食べることができます。

ジョイント栽培で描かれた「京丹波栗」の文字
特徴的な栽培方法
藤原さんは、全国でも珍しい栗のジョイント栽培の技術を宮城県の研究機関で学び、実践しておられます。ジョイント栽培とは、幹から伸びる枝を同じ高さで隣同士接木する方法で、木が低くなり日も当たりやすくなるので作業が省力化でき、美味しい栗がたくさんとれるなどのメリットがあります。
また、京都府森林技術センターの小林主任研究員が開発した氷蔵処理を取り入れました。氷蔵庫という特殊な装置で栗を-2℃で貯蔵する氷蔵処理は、害虫が駆除できるだけでなく栗の糖度を高めて美味しくしたり、9月に収穫した栗を需要期(10月や正月)に出荷できるなどのメリットがあります。
焼きたての栗
丹波栗の伝統を守るために
京都府産の丹波栗の復活を目指す「京都丹波栗の会」のメンバーでもある藤原さんは、地域でのジョイント栽培の普及を通して、歴史ある丹波栗の生産を盛り上げていきたいと考えておられます。
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