近畿農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第6回)選定証授与式を開催

選定証授与式の様子
(左)株式会社アドプランツコーポレーション 代表取締役 増永滋生 さん
(右)遠藤地方参事官
株式会社アドプランツコーポレーション(京都市中京区)
~稲穂たなびく水田の景観保全と生物多様性への取組~
京都府拠点は、令和4年12月20日(火曜日)、近畿農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第6回)選定証授与式を開催し、近畿独自の特徴ある優れた取組として、ビジネス・イノベーション部門で選定された「株式会社アドプランツコーポレーション」に対して近畿農政局遠藤地方参事官(京都府担当)から選定証の授与を行いました。
(取材:2022年12月)

意見交換の様子
地域資源を活かした景観・生物多様性の保全
京都嵯峨野地区は、稲穂たなびく水田と竹林の景観として歴史的風土特別保存地区に指定されています。
古くから米づくりやタケノコ栽培が盛んでしたが、近年増加する耕作放棄地や放置竹林に対応するため、同社では、地域の関係団体(大学、市、動物園など)と連携して「嵯峨地域農場づくり協議会」を組織し、地域風景の保全と農林業の維持活動に取り組んでおられます。
放置竹林の再生作業の様子
竹林整備の取組
同社では、近年増加する放置竹林を活用し、竹林整備した後に発生する竹チップを土壌に混入し、米づくりを行っておられます。
また、整備時に発生した竹の枝葉は、動物園で象の餌として利用された後、象ふんを堆肥化し、水田の土づくりに活用されています。

田植えイベントの様子
京都嵯峨野で米づくり
水田の景観を守るため、竹チップや象ふんを活用して環境に優しい米づくり(特別栽培米)に取り組み、田んぼオーナーを募集した田植イベントも開催しています。
現在、有機JASの認証取得に向けて申請中で、今後、取組面積も拡大していく予定です。

同社で販売する商品の一例
京都嵯峨野で農場づくり ~次の千年も~
同社では里山の環境保全を行い、六次産業化の地方創生事業にも携わっておられます。
自然再生を行った副産物を活用したサステナブルな商品(古今嵯峨米、京タケノコの水煮・カレーなど)は、地域の料亭で食材として提供されるほか、インターネット販売等で購入することが可能です。
株式会社アドプランツコーポレーション
https://www.addplants.co.jp/
近畿農政局「ディスカバー農山漁村の宝」(近畿農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/kinki/keikaku/nousonshinkou/kasseika/dis2.html
近畿農政局「ディスカバー農山漁村の宝」は、「強い農林水産業」、「美しく活力ある農山漁村」の実現のため、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより、地域の活性化や所得向上に取り組んでいる近畿独自の特徴ある優れた事例を選定し、その情報を広く発信することにより他地域への展開を図るものです。
お問合せ先
京都府拠点
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