こだわりの有機農業に取り組んで、超プレミアムな有機イチゴを生産・販売
かみむら農園 上村 慎二さん(八幡市)
京都府八幡市で、有機農業に取り組んでいるかみむら農園を訪問し、お話を伺いました。
(取材:令和4年9月)
かみむら農園の上村慎二さん
2010年に新規就農して、八幡市初の有機JAS取得農家となる。
上村さんは、板前や自動車営業などを経験した後に、義理のお父さんが作った野菜のうまさに感動したことがきっかけで、2010年に新規就農しました。
2017年に八幡市初の有機JASの取得農家となり、キュウリや大根、ニンジンなどの有機野菜を生産。2017年からは有機イチゴの生産も開始。

ほ場(露地)での有機野菜の栽培
こだわりの有機農業の取組
有機肥料は、おからに米ぬかなどを混ぜて発酵させたものを施用して野菜を生産。イチゴは竹粉を乳酸菌発酵させた肥料を施用することで、香りがよくなり、糖度も増すそうです。
防虫対策は、天敵資材としてミヤコバンカー、アカメ、アブラバチを有機JASの許容範囲で使用。さらに、イチゴの受粉には、マゴットセラピー(蛆の食性を利用して壊疽・壊死組織を除去する治療法)にも使われているビーフライ(農業用ハエ)を使用しています。

有機イチゴ「瑠璃の宝箱」
有機農産物の販売及び今後の展開
超プレミアムな有機イチゴは、「瑠璃の宝箱」(かみむら農園のブランド名)として、無農薬野菜・有機野菜を扱う通販会社や生協などで販売。
また、大根は2017年と19年のオーガニック・エコフェスタin徳島の栄養価コンテスト部門で、最優秀評価を獲得しているとのことでした。
上村さんからは、有機農産物はまだまだ流通量も少なく特別なものとして扱われているが、消費者に広く認知してもらえるよう取り組んでいくとのことでした。
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