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近畿農政局

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産地の特性を生かし宇治茶の伝統を次世代に継承!

株式会社丸利吉田銘茶園(宇治市)

宇治茶の産地で生産から加工・流通、販売までの付加価値を高め、手揉み製茶法や本ず覆い下(ほんずおおいした)栽培という伝統的製茶技術を継承し、肥培管理された茶園で摘み取り、最高の技術で製茶を行っている「株式会社丸利吉田銘茶園」の代表取締役社長 吉田利一さんにお話を伺いました。
(取材日:2025年6月)
本ず覆い下栽培(茶園の上に棚を作り、葦で編んだすだれ状の「よしず」を広げて、稲を干した「わら」を葺くことで日光を遮り、テアニン成分が渋みの成分のカテキンに変化することを防ぐ栽培法)

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代表取締役社長 吉田利一さん

力を合わせて家族ぐるみの経営

先代から経営を引き継ぎ40年余にわたり、第一線で茶の生産から加工・流通、販売に至る一貫経営を実践し、自身は、茶生産に主力を置き、弟は販売を担当するなど兄弟による経営を家族の協力を得ながら事業拡大されてきました。

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寒冷紗を設置した玉露茶園

一芯二葉、手摘みで収穫、高級玉露を極める

宇治茶の産地では、黒色の寒冷紗を二重に被せて遮光する被せ茶の栽培が盛んです。日光を遮ることで鮮やかな緑色になることや独特の芳香や旨味、甘味のある茶になります。茶摘みの時期には、朝早くから寒冷紗の下でたくさんのお茶摘みさんがおしゃべりをしながらにぎやかに収穫作業をされるそうです。

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本ず覆い下栽培の茶園

伝統的な製法を守り伝える取組み

京都府山城地域の日本茶文化は、第1号の日本遺産として認定されています。伝統の手摘みや手揉み製法にこだわり、丁寧な製品づくりに励んでおられ、各種の品評会で高い評価を得ています。
この茶園では、本ず覆い下栽培で玉露を生産しており、令和元年には大嘗祭に献上されています。

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直営店舗

次世代継承で新たな経営展開

近隣の茶農家で昭和の頃に直売店を持っていた農家は少数だったそうです。またその頃より株式会社化し、先進的な経営に取り組まれてきました。現在、直売店の店長は甥に任されており、生産担当も子息に継承されるなど、次世代継承の取り組みも進められています。

「株式会社丸利吉田銘茶園」については、こちらのURLをご確認下さい。
https://yoshida-meichaen.com/

お問合せ先

京都府拠点
担当者:総括班
ダイヤルイン:075-414-9015