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近畿農政局

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山村地域を元気にするために ~農事組合法人上湯川きのこ生産組合(奈良県吉野郡十津川村)~

農事組合法人上湯川きのこ生産組合は、奈良県の最南端に位置する十津川村上湯川地域で、ナメコやブナシメジ、エリンギ、ヒマラヤ茸等の菌床栽培に取り組んでいます。
現在、20名を超える従業員は全員が近隣地域の村民で、20代から80代の幅広い世代が栽培に取り組んでいます。
(取材・撮影:令和5年12月)

【地域の地場産業を作る】

農事組合法人上湯川きのこ生産組合
代表理事  西  竜一 さん

【地域の地場産業を作る】

同社がある十津川村上湯川地域は、山奥の急峻地にあります。
年々減少していく地域人口に危機感を持ち、「地域で地場の産業を作る」ことを目的として、1982年に地域のメンバーで同社を設立し、令和4年に40周年を迎えました。
「当社は、高齢者を主とした従業員の集まりだが、アットホームで気兼ねのない職場で、活気に湧いた人のつながりがここにはある」と西代表は笑顔で話されました。


収穫を待つブナシメジ

収穫を待つブナシメジ

【水分量を抑えた環境下でゆっくり育てる】

通常、きのこ栽培は、散水や加湿を行うことで早く大きく育ちますが、同社では水分量を抑えた環境下で、通常の促成栽培に比べ1.5倍の時間をかけて育てています。
きのこに刺激を与え続ける抑制栽培を行うことで、大きくおいしく育つとのことです。


ナメコがズラリと並ぶピラミッド型の棚

ナメコがズラリと並ぶピラミッド型の棚

【オリジナルの栽培棚を採用】

きのこに均一に光が当たるピラミッド型の棚栽培が同社の特徴です。
狭い場所でも、きのこ用のボトルを大量に積むことができ、収穫等の作業性も優れているとのことです。


施設内での選別、出荷作業

施設内での選別、出荷作業

【地場産業として住民が働ける職場】

きのこ栽培にかかる基本的な生産工程は手作業が中心です。


写真5

施設内での選別、出荷作業

きのこが痛まないように手作業での収穫や人の目による選別等、従事者が手間と時間をかけ、協力して作業を行っています。


販売商品

販売商品

【大きさと食感、香りが特徴】

主力商品であるナメコやブナシメジ、エリンギ等は、肉厚で歯ごたえのある食感と香りが特徴です。

商品は、十津川村内や奈良県内外の直売所等に出荷されており、同社のホームページからも購入が可能です。
一つの工場で多種類のきのこを生産する珍しい事業所とのことで、「詰め合わせセット」も販売しています。

【お問合せ先】

農事組合法人 上湯川きのこ生産組合
奈良県吉野郡十津川村上湯川401-4
電話:0746-64-0677
https://kamiyukawakinoko.comQR

お問合せ先

奈良県拠点

電話:0742-32-1870