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近畿農政局

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棚田オーナーで「稲渕の棚田」の美しい景観を守る ~NPO法人明日香の未来を創る会(明日香村)~

6月23日、明日香村「稲渕の棚田」で棚田オーナーの田植えが行われました。
棚田オーナー制度は、明日香村「稲渕の棚田」の景観を守るために、地域住民で組織するNPO法人明日香の未来を創る会が運営しており、今年で29年目を迎えます。インストラクターの指導を受けながら米作りを体験する内容で、籾まき、代かき、田植え、稲刈り、脱穀作業のほか、案山子づくりや伝統行事への参加など1年を通して行われています。奈良県内外から多くの方々が参加し、都市と農村の交流が図られています。
毎年参加している方も多く、和気あいあいと参加者同士が協力しあって取り組む姿が見られました。
NPO法人明日香の未来を創る会理事長の小倉正美さんは、「稲渕の棚田を守り、遠方から毎年楽しみに訪れてくれる方々のためにも少しでも長く取組を続けていきたい」と抱負を語られました。
(取材・撮影:令和6年6月)

指定棚田地域「稲渕の棚田」での田植え指定棚田地域「稲渕の棚田」での田植え



田植えスタート

【一斉に、田植えに取り掛かります】

体験の中でも田植えと稲刈りは参加者が多いそうで、当日も家族連れ、仲間同士、学生ボランティア、企業など約200名が参加し、賑やかに田植えが始まりました。


田んぼコース

【本格的にがんばるなら「田んぼコース」】

1区画が100平方メートルの「田んぼコース」や50平方メートルの「棚田保全楽々コース」など全部で82区画あります。(写真は田んぼコース)


親子3世代で参加

【29回目は親子3世代で参加】

棚田オーナーがスタートした平成7年から毎年参加している家族もおられ、今年は3世代での参加となりました。


おばあちゃんと一緒

【おばあちゃんと一緒に田植えを初体験】

初めての田んぼに戸惑いながら、おばあちゃんから田植えを教わり、1苗ずつ丁寧に植えました。


東京から参加

【毎年楽しみに東京から参加しています】

参加者の約半数は奈良県外からの参加者で、東京から参加する方もおられました。毎年の米作りを楽しみにしているとのことです。


学生ボランティア

【学生ボランティアのみなさん】

インストラクター(緑のキャップ)から指導を受けながら、同志社大学と同志社女子大の学生ボランティアのみなさん23名も参加されました。
割り当てられた区画の植えつけが終わると、積極的に他の区画を手伝っていました。


竹竿を使って

【竹竿を使って等間隔に植えていきます】

植える間隔が印された竹竿を使って、同じ幅に植えていきます。


ゆっくり

【ゆっくり、確実に作業を進める】

3人並んで間隔を確かめながら植えていきます。


お米の大切さを子どもに

【お米の大切さを子どもに伝えたい】

お米作りを体験することで食べ物の大切さを子どもに伝えたいと家族で参加したそうです。


手作業で代かき

【手作業で代かきを行うインストラクターのみなさん】

農業用機械で作業ができない小さな田んぼは、鍬を使って手作業で代かきを行っています。


柵を設置


【イノシシやシカの被害から棚田を守る】

近年、イノシシやシカの被害が増えているそうです。植えたばかりの苗がシカに食べられないように柵を設置します。


田植えの終わった棚田

【田植えが終わった棚田】

参加できなかったオーナーの区画や作業が遅れている区画もみんなで協力し合って植えました。
しっかりと育ってほしいと願いつつ小雨の降る中、田植えは無事終了しました。


トレイをきれいに洗う

【苗箱をきれいに洗う参加者】

田植えの後片付けも参加者が行います。


【束ねられた育苗箱】

【束ねられた苗箱】

今年は苗箱182枚の苗を植えました。


棚田の美しい景観を守り続けたい


【棚田の美しい景観を守り続けたい】

「現在は15名のインストラクターが米作りを指導しているが、高齢化が進んでいる。また、イノシシやシカの被害も年々増えるなど課題はあるが、この美しい稲渕の棚田をみんなで守り続けて聞きたい」と語られました。

【お問合せ先】

  あすかオーナー制度
      https://www.asukadeasobo.jp/experience/owner/
 
  あすか夢耕社(一般財団法人明日香村地域振興公社)
      TEL:0744-54-9200

お問合せ先

奈良県拠点

電話:0742-32-1870