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近畿農政局

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あすか夢耕社で働きながら農業を学び就農をめざす ~(一財)明日香村地域振興公社(明日香村)~

明日香村では、農業者の高齢化が進む中、持続可能な力強い農業を実現するため、一般財団法人明日香村地域振興公社(通称:あすか夢耕社:以下「公社」という。)をプラットフォームに、将来の農業を担う新たな人材の育成と就農支援を行っています。
「あすか夢耕社農業実習生研修プログラム」は、将来的に明日香村に定住し、就農を希望する方を対象に、公社がパート職員として雇用し、実習生は収入を得ながら農業の基礎知識、栽培技術等を学ぶ仕組みとなっています。就農時には独立に必要な就農計画や資金計画の作成支援、農地や販路の紹介・斡旋など公社と明日香村役場が一体となって包括的にサポートを行っています。
(取材・撮影:令和6年7月)

全員で実習生と公社の皆さん



就農の課題は農地の確保

【公社の手厚いサポートで就農】

非農家出身の3人の課題は、農地の確保でした。本プログラムでは公社の斡旋で実習生ごとに割り当てられた研修ほ場(農地)を就農時に借り受けることができます。
また、村からは営農に必要な機械等の経費の支援を受けることができます(要件あり)。


事務局長

【前向きな姿勢と頑張りが就農につながる】

「実習生の皆さんは前向きに取り組んでくれている。研修中に就農後の営農イメージが湧くとともに、地域の方々との交流を深めることができる。これからも就農に向けたサポートを充実させていきたい。」と語る公社事務局長の井関嗣郎さん。


藤目さん

【不安も公社のサポートで解消】

美しい明日香の景色を見ながら農業をしたいという思いで3年前に実習生となった藤目悦子さんは、今春から就農し、トマトの施設栽培に取り組んでいます。「就農への不安を抱えていた時、『焦らずゆっくり考えればいい』との言葉に救われて就農する決心ができた。」と語られました。


長谷場さん

【一生の仕事に農業を選ぶ】

今秋に就農予定の長谷場智子さんは、露地栽培でつるむらさき、ブロッコリーなどの季節にあった野菜を栽培しています。
「自分の一生の仕事として農業をやりたいと思った。どんな野菜が売れるのか、どう売ればよいのかなど考えながら、色々な野菜作りにチャレンジしたい。」と抱負を語られました。


木村さん

【地域との関わりを大切に】

歴史ある明日香村で農業をしたいという思いで、実習生となった木村雄太さんは、「最初は地域の人たちへの接し方がわからなかったが、草刈り作業の参加などをきっかけに、今では作業していると声を掛けてくれるようになった。来年の就農に向けて、耕作面積を増やしていきたい。」と抱負を語られました。


ハウス

【施設栽培を学ぶ】

6棟ある研修用のハウスには、大玉トマトと大和の伝統野菜「軟白ずいき」が栽培されています。


軟白ずいき

【明日香村の農業の担い手として】

夏の暑さを乗り越え、就農後の姿を描きながら研修に励んできた皆さんは、明るく前向きな姿が印象的でした。就農後も互いに良い関係を築き、明日香村の農業の担い手として活躍することが期待されます。
(軟白ずいきのほ場で)


大和ルージュ

とうもろこしの新品種「大和ルージュ」

【公社では様々な作物を栽培しています】

公社では、高齢化対策や耕作放棄地解消の取組として、新たな品種や栽培しやすい野菜などを試験的に栽培しています。


つる紫

定着しつつある「つるむらさき」

しそ

1シーズンで数回収穫ができる「赤しそ」

【お問合せ先】

  あすか夢耕社(一般財団法人明日香村地域振興公社)
      TEL:0744-54-9200
        https://www.asukadeasobo.jp/about/shinkisyunou/

お問合せ先

奈良県拠点

電話:0742-32-1870