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近畿農政局

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大都市の市街化区域で営む施設園芸


大阪市長居公園の近隣の住宅地にある、生産緑地で都市農業を営む、西野農園の西野孝仁さん・勝博さんにお話を伺いました。
(令和4年5月)

【高層住宅に囲まれたビニールハウス】

経営概要

農産物:軟弱野菜(しゅんぎく、小松菜等)、トマト、スイートコーン、いちご(紅ほっぺ・章姫)、なにわの伝統野菜(田辺大根(たなべだいこん)、天王寺蕪(てんのうじかぶら)、大阪しろな、勝間南瓜(こつまなんきん)等。
経営面積:約70a(いちご10a(ハウス)、野菜60a(露地・ハウス))



【ハウス内のいちご】

営農・経営の特徴

市営住宅など、住宅が密集した地域にある生産緑地であるが、直売所の開設、体験農園なども取り入れ、周辺住民の理解を得ながら都市農業を継続されています。
既存のハウスに高床式栽培システムを導入し、令和3年に初めていちごを植え付け、農園での販売やJA直売所での販売、令和4年5月末まで体験農園としていちご狩りを実施。今後は、夏野菜(なす、きゅうり、スイートコーン)などの収穫(農業)体験も予定されています。
また、圃場前に、野菜の自販機を設置するとともに、夏野菜のシーズンは、旬の野菜を中心に直売所も開設し、周辺住民にも好評のようです。



【市街地で栽培中のスイートコーン】

大阪府における農業への貢献

孝仁氏は、大阪府「農の匠」の会(注1)の会長として、勝博氏は大阪府4Hクラブ連絡協議会(注2)の会長として、親子で大阪府の農業発展及び、なにわの伝統野菜の継承や都市農業の発展に尽力されています。

(注1) 大阪府「農の匠」の会とは、青年農業者の育成や食育活動に積極的で、地域農業のリーダーとして活躍されている農業者で大阪府知事に「農の匠」として認定された農業者の会。
(注2) 大阪府4Hクラブ連絡協議会とは、大阪府の若手農家が集まった農業青年組織。



【野菜の自販機】

今後の目標及び将来展望

消費者に都市農業への理解をさらに深めてもらうため、「収穫(農業)体験などを通して地元農産物の新鮮さ、おいしさを感じてもらいたい。それにより、農産物の消費拡大と農業者の経営安定を図りたい。」と西野(孝仁)氏は抱負を語られました。

お問合せ先

大阪府拠点

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