「富田林の海老芋」の生産・販売を推進する富田林市海老芋振興協議会と意見交換を行いました!

令和7年2月7日、すばるホール(富田林市)会議室において、富田林市海老芋振興協議会の役員の皆さんと意見交換を行いました。(令和7年2月)
「富田林の海老芋」について
令和5年7月に、「富田林の海老芋」が、農産物として大阪府で初めて、地理的表示(以下「GI」という。)として登録されました。「富田林の海老芋」は、大阪府富田林市西板持地区を中心に栽培されている里芋で、海老のような縞模様と湾曲した形状が特徴です。湾曲部分はきめが細かくとろとろ、膨らみの部分はほくほくとした食感で、高級食材として、京都や東京の料亭などからも重宝されています。
GI登録の経緯について
「富田林の海老芋」は、土寄せによる土の重みで圧力をかけ、丸く成長する芋の形を海老のように曲げる技術を地域で100年以上継承し、確立させています。 この高い技術力を必要とする栽培方法と、手間暇がかかることから、担い手の減少が課題となっていました。 このため、栽培技術を絶やさないよう、知名度等の向上の取組を推進するなか、他産地との差別化やブランド化を図るため、協議会の活動をスタートし、地元の協力を得て、GI登録の申請を行いました。
GI登録後の課題等について
販売を開始した当初、GI表示の使用方法についてのノウハウがなかったことや、品質を揃えるために全量検査を行う等の苦労がありました。また、主な出荷先の東京市場ではGIの認知があるものの、京都市場では京野菜のブランド力が高いこと等からGIが認知されておらず、期待したほど他産地との差別化ができていません。
今後の目標及び将来展望
知名度の向上、ブランド確立のため、フードマイスターや有名料理人とコラボができればと考えています。また、地元の高校生が収穫体験や、海老芋クイズの作成、キャラクターを考案しており、彼らの協力を得ながらPR活動を行っていければと思います。地域で守り続けてきた「富田林の海老芋」が日本全国に伝わり、また世界に誇る和食の食材になるように、今後も地域で頑張って取り組んでいきます。
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