「農福連携セミナー」を開催しました
令和7年9月2日(火曜日)、近畿農政局大阪府拠点(大阪市中央区)において、大阪保護観察所との共催により農福連携セミナーを開催しました。当日会場には、国(法務省、厚生労働省)、地方(大阪府)の行政機関担当者をはじめ、生産者の方にも出席していただきました。そして、(ア)今後の国としての農福連携をめぐる情勢(イ)農業による自立を目指す仮釈放者等を受入れている施設の担当者、刑務所出所者等を雇用している生産者、福祉施設から、現場における事例発表を受け、最後に質疑討論を行い今後の農福連携の取組について議論が行われました。

開催にあたり、大阪保護観察所の山田所長から「国の重要施策として位置付けられている農福連携の取組について、大阪府においても今回のセミナーを機会として取り組んでいきましょう。」と挨拶がありました。
政策説明
行政における農福関連政策について、近畿農政局大阪府拠点 有江地方参事官から「現在の農福連携をめぐる情勢」、大阪保護観察所 芝﨑統括保護観察官から「再犯防止に係る就労支援の取組」が述べられました。

事例発表
農業者部門では、水戸保護観察所 ひたちなか駐在官事務所 統括保護観察官 泉 隆之氏 及び カツタアグリ株式会社 代表取締役 望月 福男氏から「茨城就業支援センターにおける民間法人と連携した農業訓練」と題して、茨城県での就業支援センターの設立運営の経緯・背景、保護観察官による指導内容といった同センターでの取組、民間法人に委託された農業訓練の具体的な事例の取組などが発表されました。


農業者以外の部門においては、社会福祉法人秀幸福祉会 庄栄エルダーセンター施設統括の神野 享士氏から、「人生の再出発は、ここから~福祉・介護現場での実践~」と題して、当法人施設の介護現場において、更生のための勤務、社会奉仕活動をしている実例も交えての発表がありました。

アンケート結果
| Q1「農福連携をめぐる情勢」について | |
| 参考になった | 96.7% |
| どちらでもない | 3.3% |
| Q2「再犯防止に係る就労支援の取組」について | |
| 参考になった | 90.0% |
| どちらでもない | 6.7% |
| 非該当 | 3.3% |
| Q3「茨城就業支援センターにおける民間法人と連携した農業訓練」について | |
| 参考になった | 96.7% |
| どちらでもない | 3.3% |
| Q4「人生の再出発は、ここから~福祉・介護現場での実践~」について | |
| 参考になった | 90.0% |
| どちらでもない | 10.0% |
| Q5 このセミナーを何で知りましたか | |
| チラシ | 16.7% |
| ホームページ | 3.3% |
| その他 | 80.0% |
| Q6 セミナーの開催時期 | |
| 適当 | 90.0% |
| もう少し早めが良い | 3.3% |
| もう少し遅めが良い | 3.3% |
| 未回答 | 3.3% |
| Q7 セミナーの開催時間 | |
| 適当 | 80.0% |
| 長い | 16.7% |
| 未回答 | 3.3% |
| Q8 ご職業 | |
| 生産者(個人) | 6.7% |
| 生産者(法人) | - |
| 矯正関係者 | 10.0% |
| 更生保護関係者 | 33.3% |
| 福祉関係者 | 3.3% |
| 行政機関 | 40.0% |
| 生産者(個人)及び更生保護関係者 | 3.3% |
| Q9 その他(自由記載) |
| 〇農福連携について、障害者の方以外の雇用のお話を聞く機会がなかったので参考になった。 〇刑務所出所者等には、繰り返し罪を犯すおそれのある者もいることから、その受け入れは慎重にすべきである。 〇公人だけでは支援していく限界があるのは分かるが、数少ない民間支援がなくてはままならなくなる現状に少し危機感を覚えた。より社会全体で社会復帰に繋げていかなくては支援自体が不安定化するので、これを意識して今後の更生活動に取組んでいきたい。 等 |

今回のセミナーにおいて、事例発表をしていただきました望月様、泉様、神野様3名の皆様、本当にありがとうございました。皆様の農福連携に向けての熱い思いを受け、今後とも大阪府における農福連携事業を進めて参りたいと思います。
お問合せ先
大阪府拠点
TEL番号:06-6941-9062




