GI産品「泉州水なす」が最盛期を迎えます!

【泉州水なす】
JA大阪泉州及び泉佐野市の生産者の圃場を訪問し、GI産品「泉州水なす」について、お話を伺いました。
(令和7年6月)
「泉州水なす」は、江戸時代初期から泉州地域で栽培されており、他のなすに比べてぷっくりと丸みを帯びた形で、果皮と果肉が柔らかく、ぎゅっと絞ると水がしたたり落ちるほど水分が多く、ほのかな甘みがあるのが特徴です。

【箱詰めされた状態】
皮が薄くてあくが少ないので、生のまま食べることができ、調味液やぬか床に漬け込んだ漬物が地域の食文化として定着しています。
なかでも、みずみずしさを楽しめる浅漬けは絶品で、大阪を代表する土産物や贈答品としても人気があります。

【ハウス栽培の様子】
3月~8月はハウス栽培、5月~11月には露地栽培されており、これから露地栽培が本格化し7月に最盛期を迎えます。

【露地栽培の様子】
砂地の土壌と海が近く適度な気温と湿度に恵まれた泉州地域は、水なすの栽培に適しており、他の地域で栽培しても「泉州水なす」のようには育たないといわれています。
しかし、近年は温暖化による高温で品質に影響がでてきており、品質を守るため、生産者の皆さんは日々土壌環境を整える対策に苦労されているとのことです。

【地理的表示登録標章(GIマーク)】
平成19年、JA岸和田市(現JAいずみの)とJA大阪泉州(以下「JA」という。)が「泉州水なす」の地域団体商標登録を行い、令和7年1月30日には、地理的表示(GI)に登録されました。

【JA大阪泉州の選果場】
JAでは、今後、市場等に対してGI産品の「泉州水なす」としてPRしていきたいとのことです。

【ぷっくり丸みがあり艶々としています】
そのまま生で食べても美味しい「泉州水なす」。
ぜひ、皆さんもサラダや和え物、浅漬けにして、みずみずしい食感を楽しんでみてください。
GI産品:地理的表示(GI)保護制度に基づき登録された産品のこと。
地理的表示(GI)保護制度:その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因・環境の中で長年育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を、地域の知的財産として保護する制度。
お問合せ先
大阪府拠点
TEL番号:06-6941-9062