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近畿農政局

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オーガニックエディブルフラワーで食に彩りを届けます

滋賀県守山市|株式会社いと  山崎いずみさん

守山市で農薬・化学肥料を使わずエディブルフラワー*を栽培されている株式会社いとの山崎いずみさんと意見交換を行いました。
滋賀県初のコワーキングスペース*を立ち上げ起業家として活躍されていた山崎さんですが、長野県の祖父母が営む養蜂場でミツバチが大量死したことをきっかけに、「はちと人が同じ花を分かちあう世界を」をコンセプトに株式会社いと内に「IZUMI YAMASAKI」を立ち上げエディブルフラワーの栽培を始められました。美しい花を美しいまま届けることにこだわり、栽培方法や摘み取り方、保管や発送方法など、試行錯誤を繰り返し商品化に成功。全国各地のホテルや洋菓子店、和菓子店など多くの取引先から好評を得ています。

山崎いずみさん
株式会社いと(IZUMI YAMASAKI)の代表取締役  山崎いずみさん


多彩で多種多様なエディブルフラワー

エディブルフラワーは食に彩りを与えるだけではなく、甘味や酸味、苦味など、味わいを楽しめるのが魅力。
常時2030種類の花を生産し、お客様からの「色々なものから選びたい」というニーズに応えます。
また、ドライフラワーに加工することで、形状、色合いが均一となり、長期保管が可能。また加熱処理をしても品質の低下が少ないため、クッキーなど焼き菓子にも利用でき、年間を通して販売しています。

 

エディブルフラワー
 「edible= 食べられる  「flower= お花
  食用に適する花。食用花。
*コワーキングスペース
  様々な年齢、職種、所属の人たちが空間を共有しながら仕事を行うスペースのこと。


  エディブルフラワーの花々    


              
     

ハウス内の様子
雑草を抑制するため、ハウスにはビニールを敷き、
エディブルフラワーはポット栽培でチャレンジ

  

持続可能な農業を提案できるように

農業の知識が全くなかった山崎さんは、エディブルフラワーの栽培について学ぶ場もなく何が正解かわからないまま、独学でここまでやってこられたとのことです。
農薬・化学肥料は一切使用せず、栽培に使う土はオーガニックフラワーを栽培されているベテランの農家から購入されています。
試行錯誤して就農したものの、なかなか条件の合う農地が借りられず苦労の連続でしたが、ようやく2年前に10aの土地を借りることができ、ハウスを建て、本年6月からは認定農業者になる準備を進めています。
事業を始めて6年、「蜂と人が共生する持続可能な農業のかたちを創造し提案する」取組への一歩となりました。

 

山積する課題と今後の展望

栽培するうえで、一番の課題は病害虫対策。農薬を使用できないため、花に付いた虫は手作業で駆除したり、テントウムシなど害虫の天敵を放つことで防除しています。
また、出荷の際には複数名で入念にチェックを重ね品質管理に努めています。
ハウスでは、暑さ対策も大きな課題です。
次々と課題が山積する日々ですが、楽しいから頑張れると力強い笑顔で話してくださいました。
今後は、生産力を高め、土づくりや養蜂、ドライフラワーなど加工品の充実、販売面では欧米への輸出にも取り組みたいと考えておられます。

 



    ハウス外観
      エディブルフラワーを栽培しているハウス
   

IZUMI YAMASAKI (株式会社 いと)
https://izumi-yamasaki.com/

 

お問合せ先

滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261