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近畿農政局

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棚田でつながる都市農村交流と豊かな村づくり

  滋賀県栗東市|明日の走井を考える会

滋賀県栗東市南部に位置し「つなぐ棚田遺産」に認定された美しい棚田のある走井(はしり)集落で、地域の活性化を目指し活動している「明日の走井を考える会」と意見交換を行いました。 過疎化が進む走井集落の生き残りを考え平成28年に発足。棚田の保全活動を中心に、田植え体験、ホタルの鑑賞会、走井DE婚活、稲刈り体験、収穫祭など沢山のイベントを開催し、都市農村交流により集落の活性化を実現しています。

明日の走井を考える会役員の皆さま
明日の走井を考える会の役員の皆さま*
             



集落の存続を危惧して住民が団結!

少子高齢化の中で過疎化が進み、現在は14軒までに激減した集落で、住民同士のつながりが希薄になり集落の存続を危惧した4名が、集落の活性化を図る活動を行う団体として発足し、住民と賛同してくれた協力者がメンバーとなりました。
そして、まず目を向けたのが棚田の保全活動です。




「みんなで創る走井の里」

集落全員で雑草が生い茂る耕作放棄田15aを整備し、田んぼ復活プロジェクト「交流体験農場」を作りました。ここで、田植えや稲刈り体験が開催されています。

イベントでは、多くの賛同者や協力者が集い、田植え体験では、早乙女姿で田植えをする姿も話題となっています。

早乙女姿で田植えをする様子
早乙女姿で田植えをする様子*

   アジサイロード
    訪れる人の心を和ます「アジサイロード」*

アジサイが彩る農村風景

整備した棚田に隣接し集落へと続く道沿いにアジサイを植栽し、美しい村づくりにも取り組んでいます。 以前は雑草に覆われ荒れ果てていた風景が、自然豊かで美しい景観地に生まれかわりました。

   田んぼアートづくり
   田んぼアートづくりの様子*
    流しそうめん
竹で作ったマイ容器、マイ箸で 食べる流しそうめん* 
ホタル観賞会
           ホタル観賞会*


企業、大学との協働活動

滋賀県の事業である「しがのふるさと支え合いプロジェクト」で協定を結んだ立命館大学や(株)パソナ滋賀との協働活動により、田植えや収穫祭など恒例のイベントに加え、田んぼアートの作成や生き物マップ作り&流しそうめんなど数多くのイベントが開催されています。



稲刈りに参加したみなさん
稲刈り体験に参加した皆様*
         

稲刈り体験の様子
稲刈り体験の様子*

      収穫祭の様子

たくさんの来場者でにぎわう収穫祭の様子*

秋には、メインイベントである収穫祭「ハーベスタイン走井」が開催され、多くの人が来場し賑わっています。   

走井地区の綺麗な水を使い、減農薬栽培された米は、「こんぜ清流米」として販売されています。

   もちつき体験の様子
       こんぜ清流米のもちつき体験*



     左義長の様子
     左義長の様子  大きな炎があがり迫力満点*

 左義長あとの焼き餅
   炎が落ち着いたあとに餅がふるまわれます*

     12月にはしめ縄づくり、1月には無病息災を願う「左義長」体験も行われ、伝統文化の継承にも取り組んでいます。

 

     はしりFarmのブルーベリー園内
      棚田を活用したブルーベリー農園 
ブルーベリー
大粒の品種が栽培されています
農家カフェ
地元の木材で手造りされた農家カフェ*

集落内には令和6年6月にブルーベリー農園「はしりFarm」が本格オープンし、ブルーベリー狩りだけでなく、併設する農家カフェも人気があり、新たな顧客の呼び込みが期待されています。



次世代につなぐ活動を続けていきたい

イベントのほか、棚田ボランティアによる河川の清掃や、除草作業などの環境保全活動が年に5回行われています。
一年を通じた様々な活動で集落内のコミュニケーションの機会が増え、関係人口を増やすことで地域の活性化が図られています。

今後も次世代につなぐ活動を続けていきたいと楽しく語っておられました。





*明日の走井を考える会提供写真


意見交換の様子
意見交換の様子

◎   ココロはしるはずむ、らんらん走井( 明日の走井を考える会  
       https://www.ritto-kanko.com/runrunhashiri/
◎   はしりFarm
       https://hashirifarm.com

















お問合せ先

滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261