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近畿農政局

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省庁間の連携強化 ‐自然災害リスクへ対応するために‐

滋賀県彦根市 | 彦根地方気象台

彦根地方気象台に赴き、小野善史リスクコミュニケーション推進官から「自然災害リスクへ対応するために」というテーマの講義を受講しました。
気象庁では、災害のリスクに対する関心や心構えを持ってもらうために、平時から災害時まで、より地域に寄り添った支援をしようと令和4年4月からリスクコミュニケーション推進官を配置しており、その一環として自治体などへ講義を行っておられます。
自然災害による農業分野への被害を最小限にとどめるためには、その土地の災害リスクを認識し、災害への備えに万全を期すことが重要です。本研修では、滋賀県の地勢や気象特性、自然災害リスク等についてご説明いただきました。


小野リスクコミュニケーション推進官


 
滋賀県の地勢と特徴

滋賀県は比較的災害が少ない地域と言われていますが、山地の地質は風化しやすい花崗岩や砂岩であり、土砂が崩れやすい地質です。河川に土砂が流入しやすいため、かなりの河川が天井川になってます(日本一天井川が多い県)。大雨時には河床が上がりやすいなどの特徴があります。


講義の様子

滋賀県の自然災害リスク

滋賀県民の半数近くの住民が暮らす場所は、何かしらの災害リスクに関係ある地域であり、これらの地域では農業・畜産業も盛んです。災害を引き起こす素因を知り、備えることが大切です。




   

観測機器の説明

防災気象情報・彦根地方気象台が行う解説支援


防災気象情報は、災害から身を守るための情報(地震・火山等に関する情報、風水害等に関する情報)、生活に役立てる情報(天気予報)の2種類に大別されます。段階的に発表される防災気象情報と併せて、彦根地方気象台から提供される防災メール等支援資料を参考に、効果的な対応をする必要があるとのことでした。

彦根地方気象台では機械による観測だけでなく、生物季節観測も行っており、敷地内には、さくらやうめなどの標本木が植えられていました。


標本木(うめ)



本研修で、滋賀県にはどのような災害リスクがあるのかを知ることができました。また、防災気象情報がどのように発表されているかを知り、どう活用すべきかを学ぶことができました。
今後とも彦根地方気象台から提供される防災メール等を注視し、災害対策や発生時への対応など、局地的な農産物被害の早期把握等に活用していきたいと考えています。

参考
彦根地方気象台(https://www.jma-net.go.jp/hikone/
防災気象ハンドブック(https://www.jma-net.go.jp/hikone/handbook/handbook_202405.pdf

お問合せ先

滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261