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近畿農政局

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地域の農業を盛り上げたい

滋賀県日野町|株式会社奥田ファーム


株式会社奥田ファーム(以下「奥田ファーム」という。)は建築業を営んでいる株式会社奥田工務店(以下「奥田工務店」という。)の子会社であり、2009年に創設して以来、農業に取り組んでいます。また、奥田工務店の農業部では、「Natura日野」のブランド名で、2015年から主にいちごとトマトを販売しています。

奥田ファームの総括責任者の井戸学さんに、農業参入についてお話しいただきました。


奥田ファーム  井戸さん

地域社会への貢献

農業参入のきっかけは、東近江市で離農する農家の土地を借りてトマトの栽培を始めたことがきっかけでした。
その土地を返還するときに、地元日野町の農業を盛り上げたいとの思いから、奥田ファームを設立し、日野町で米・いちご・トマトの栽培を始めました。

「農業従事者が高齢化し、10年後の農業や食料自給率がどうなるのかが不透明な状況の中、農業に参入することで地域に貢献したい。」と語っておられました。

本業とは違った農業部門を立ち上げたことで、新たな雇用の創出にも繋がっています。


お米は、滋賀県から「環境こだわり農産物」の認証も
受けています。

ハウス栽培のいちご、トマト

直売所の横にはハウスが並んでおり、いちごとトマトが栽培されています。

栽培されたいちご、トマトは直売所で販売されるほか、JAなどに出荷されています。

また、1~5月にはいちご狩りが楽しめます。「かおり野」「紅ほっぺ」「章姫」など、様々な品種が栽培されています。
訪問時(9月中旬)には、苗の植え付けが始まっていました。


奥田工務店直営の直売所

ハウス内のいちご、トマト ( Natura日野 HPより )

ジュースやジャムにも

6次産業化の取組として、いちごジャムやトマトジュースを製造しており、直売所やECサイトで販売しています。

今後はさらに加工食品に力を入れたいとのことで、米粉製造なども考えているとおっしゃっていました。


直売所で販売されていたトマトジュース

農業参入について

井戸さんは、元は奥田工務店の営業職でしたが、農業部に異動し、農作業に奮闘されています。

「栽培技術面の課題等、農業参入で困難にあたることは今でもたくさんあるが、トマトの栽培を始めるときに研修を受けた農業法人が定期的に栽培指導をしてくれたり、稲作は肥料を購入している商社から施肥の時期や量、種類等のアドバイスをいただける。大変なこともあるが、作物ができると感動するし、感慨深い。」と語っておられました。


意見交換の様子

◎株式会社奥田工務店 HP
https://www.okudakoumuten.jp/

◎Natura日野 HP
https://www.natura-hino.com/

お問合せ先

滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261