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近畿農政局

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完全自動運行型ドローンによる農薬散布


JA紀北かわかみは、生産者の高齢化による農作業の軽減や効率化を図るため、2020年から「ドローン防除委託事業」を実施し、完全自動運行型のドローンによる水稲への農薬散布の普及に取り組んでいます。
(JA紀北かわかみが「株式会社未来図」(和歌山市)に防除を委託)
ドローンが、ほ場を数センチ単位で正確に測量したデータを基に水田の隅々まで完全自動運行で農薬散布を行い、1haの農薬散布が15分程度で完了することから、人力による手散布と比べて格段に作業効率化が図られ、生産者の農薬被ばくが最小限に抑えられます。
JA紀北かわかみの担当者は、「今年の水稲農家からの申し込み件数は34件(面積24ha)で、昨年よりも10%増加している。課題はドローン飛行の際、ほ場に地上アンテナを設置する必要があり事前準備に時間がかかること。その点が改善されればより利便性が高まる」と話されていました。

 

ほ場に、基準となる地上アンテナを設置。

 

スマートフォン上のアプリで、散布位置とドローンの飛行ルート等を設定。

 

散布開始
約20aのほ場を、10分足らずで散布完了。


ドローン散布の様子。


株式会社未来図はドローン以外にもスピードスプレーヤ(農薬散布)と運搬車の機能を持つ「農業用無人車」を取り扱っており、和歌山県の「わかやまスマート農業実践塾(果樹コース)」において操作講習を行い普及に努めることとしています。

お問合せ先

近畿農政局和歌山県拠点

ダイヤルイン:073-436-3831
FAX番号:073-436-0914