このページの本文へ移動

近畿農政局

メニュー

「中田の棚田」で石積みワークショップを開催!(紀美野町)


「中田の棚田再生プロジェクト」では、地域住民が主体となった活動で荒廃農地を再生し、太陽と水と大地の力だけで農作物を育てる「自然栽培」により、お米や野菜が育てられています。
1月20日(土曜日)、21日(日曜日)の2日間、紀美野町「中田の棚田」で石積みワークショップが開催され、棚田再生プロジェクトチーム関係者、棚田サポーターズのメンバー、和歌山大学観光学部地域連携プログラム(Local Partnership Program、LPP)及び和歌山大学地域交流援農サークルagrico.の大学生など、のべ41名が参加して石積み作業が行われました。

石積みの講師として、一般社団法人石積み学校(注)から理事の金子先生に来ていただき、最初に石積みの価値やコンクリートを使わない石積みの技術等について講義を受けた後、現場で積み方を学びました。
石積みに使用する石は「積み石」と「積み石」の裏に詰める「ぐり石」があり、「一ぐり(ぐり石)、二石(石の質)、三に積み(積み石の技術)」という石工の間で伝わっている言葉の説明を受け、石積みの強度を決める「ぐり石」の大切さを教わりました。
「中田の棚田」では、荒廃農地の再生時に拾ったたくさんの小石が「ぐり石」として使用されました。石を運んだり、石を積むのは大変な作業でしたが、この2日間で高さ1.2m、長さ17.5mの石積みが完成し、最後の石を積み終わった瞬間には作業が無事終わった安堵感や達成感から、大きな歓声が上がりました。

石積みは基本的に地元で採れた石を使い、崩れた石を再利用できるなど環境負荷が低い工法として評価されていますが、石積みの技術を有する人が少なくなり、石積みの技術は途絶えかけています。今回のワークショップがきっかけとなり、「自分たちで石を積む」取組が、石積みの技術や石積み風景の継承につながることが期待されます。

(注)一般社団法人石積み学校は2013年に設立し、石積み技術の継承と石積みの修復をしているグループです。

「一般社団法人石積み学校」
https://ishizumischool.localinfo.jp/

「中田の棚田再生プロジェクト」
https://kiminoriceterrace.com/



【石積み学校の金子先生による講義の様子(1月21日)】

【石積み作業の様子(1月20日)】


   














【和歌山大学の学生のみなさん(1月20日)】

【石積み作業の様子(1月21日)】
















【集合写真(1月21日)】

お問合せ先

近畿農政局和歌山県拠点

ダイヤルイン:073-436-3831