農業体験農園で、農を通じたコミュニティーづくりを目指す
和歌山県和歌山市で農業体験農園を運営している、太田ファーム農園主の太田政文さんにお話を伺いました。土に触れ、野菜を育て、新鮮な野菜を安心して食べることの喜びを感じてほしいとの思いから、身近にある農地を、利用者さんと一緒に楽しく農作業し、「農」を通じて地域の交流の場として利用できる農業体験農園を目指し、2018年に太田ファームを開園されました。

【園主の太田さん】
太田ファームでは、年間約30品目の野菜を農園主の栽培指導に基づき、有機肥料を使い、農薬を使用しないで栽培しています。初心者でも安心して、1年を通して新鮮な野菜が収穫できます。

【畑で使用する農具等】
畑で使用する鍬などの農具や、種子等、農作業に必要な資材はすべて準備されているため、手ぶらで気軽に体験農園に参加できます。

【野菜栽培のポイントをホワイトボードに掲示】
野菜の作付前には、パイプハウス内でホワイトボードに野菜栽培のポイントを示し、講習会を開催しています。また、参加できなかった方のために講習会の内容をYouTubeで配信し、園内の休憩所でもビデオモニターで視聴できるようにするなど工夫を凝らしています。

【農業体験農園(一般区画)】
暑い8月の作業を避けるため6年度から利用期間を9月~翌年7月に設定し、現在一般区画(20m2)が36区画、小区画(7m2)が6区画、楽々小区画(7m2)が3区画あり、8割は契約済みで、リピーターが7割を占めています。それぞれの区画で、とうもろこしやじゃがいも、枝豆等の野菜がすくすくと育っていました。

【小区画・楽々小区画】
採れた野菜を食べきれないという利用者の声がきっかけで、作付数を減らして区画面積を通常の3分の1にした小区画を2年前から始めました。また、月に数回しか来園できない遠方の利用者のため、手間のかからないジャガイモ・とうもろこし・里芋等に限定した楽々小区画を新たに展開しています。
【休憩所に設置されているみんなの掲示板】
コロナ禍で交流が減ってしまったときに利用者同士がコミュニケーションを取れるようにと、休憩所に掲示板を設置しました。今でも交流の場として活用されています。
園主の太田さんは「利用者のニーズを踏まえ、月2回程度の来園で気軽に農業を楽しめる楽々小区画の農地面積を増やしていきたい。また、利用者が集まる交流会等イベントを検討している」と今後の展望を話してくださいました。
太田ファームHP:https://otafarm.jimdosite.com
お問合せ先
近畿農政局和歌山県拠点
ダイヤルイン:073-436-3831




