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近畿農政局

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和歌山の農業を応援したい!

~生産者のこだわりや想いを消費者へ くくたちshop+cafe~


今回は、和歌山市にある和歌山県産の生鮮食品や加工品を扱うセレクトショップ&カフェ「くくたち shop+cafe」を経営する店主の正田明日香さんにお話を伺いました。



 


店名の「くくたち」は、お店の看板にもなっている「かぶ」の古名で、昔から日本人に馴染み深い野菜であり、今では日本全国で50種類ほどのかぶが作られています。地方もそれぞれの特色を活かして、元気になってほしい。そんな願いを込めてこの名が付けられています。
お客さんの多くは30代から40代の女性で、子供ができ食べ物に気を遣うようになった方などで、8割はリピーターです。
カフェも併設され、そこでおしゃべりしながら子供と過ごすこともできます。





正田さんは、地元和歌山で育ち、県外の大学で農業の視点から「環境問題」について学びました。
卒業後は、県外の企業に勤めていたものの農業に直接携わって環境問題に取り組みたいとの思いが強くなり、会社を退職し、滋賀県のコメ農家で2年間働く中で、「農家と消費者をつなぎ、農業や農家を応援するために何かできないか」との思いが芽生え、地元和歌山へUターンを決意しました。Uターン後は、空き家になっていた祖父母の家の離れをリノベーションし、2017年にお店をオープンしました。





お店は、農家が環境に配慮し大切に育てた地元の農産物、地域の伝統製法で作られた物など、農家等がこだわって作った商品を店頭や注文で販売し、農家や生産者とお客さんをつなぐ架け橋となっています。店内には、正田さん自らが厳選したこだわりの加工品等が並んでいます。





現在の取引先は農家や生産者が50~60軒。仕入れのこだわりは、大前提がおいしいもの、それに加えてこだわりを持って丁寧に作っていること、伝統を受け継いでいること等であり、野菜ソムリエの資格を持つ正田さんは自らが農家等に出向いて話を聞いて納得したものを仕入れるというこだわり様です。取り扱う全ての商品について、農家の想いやこだわりを分かりやすく解説してくれます。説明の随所に、正田さんの「農家さんとお客さんをつなぐ」思いが感じられ、信頼にもつながっているのではないでしょうか。




月に一度、お店の前がにぎやかになる「おしゃべりマルシエ+野菜市」を開催する第1日曜日。農家とお客さんが直接おしゃべりできる場を提供し、農家の農産物等への想いを感じ取ってほしいとの思いで開催しています。また、農産物については、予約販売を行っており、こだわって作った農産物を無駄にしたくない、という正田さんの想いが伝わってきます。





農家とお客さんをつなぐことを目的に、昨年、産地訪問バスツアーを開催し、実際に生産現場を見て、話を聞くことで農家とお客さんの距離がグッと縮まり、参加者に好評だったそうです。こうした企画を今後とも続けていきたいといいます。
正田さんの「農家さんとお客さんをつなぐ」思いが、環境に配慮した農産物等の理解が一層と深まることが期待されます。


くくたちHP :https://kukutachi.jimdofree.com/

お問合せ先

0734363852

担当者:中根 繁
ダイヤルイン:073-436-3831