わかやまの「新しょうが」日本一をめざして!!
和歌山市河西地区で、わかやまの新しょうがをブランド化し、日本一をめざす井口智晴さんを紹介します。
(取材日:5月28日)
【就農したきっかけ】
井口さんは、親子5代続く生姜栽培農家です。大学卒業後、地元のJAに3年間勤務していましたが、先祖代々続く農地を守るため25歳の時に就農を決意し、今年で16年目になります。
就農するまでは、農業の知識はほとんど無く、父である年晴さんや地元JAのアドバイスを受け試行錯誤しながら経験を積み、現在はJAわかやまわかやま地域本部西ブロック生産部会副部会長として和歌山の新しょうがの消費拡大とブランド化に取り組んでいます。
【わかやまの新しょうがとは】
新しょうがとは、収穫したばかりの鮮度の高い状態で流通している「しょうが」で、5月中旬から和歌山市の西部地域から収穫が始まり、名草地域、小豆島地域とリレー出荷され、収穫が終わる10月まで期間限定で販売されます。
・和歌山平野の土質のやわらかい砂地で育った新しょうがは、根(しょうが)が肥大する際にストレスがなく、大きくてきれいな形に生長し、美しい白肌にほんのりピンク色になった軸の赤みが特徴。
・和歌山市は市町村別生産量で全国第2位の大産地です。
【収穫したての新しょうが】
【手のひらより大きく美白で軸はほんのりピンク色】
【ブランド化に向けた取り組み】
生産者組織の「新しょうが生産販売連絡協議会」では、2023年からJAわかやま、和歌山市などの関係機関と連携し、全国の市場やスーパーなどの小売店舗において新しょうがの販売促進や学校給食への食材提供など消費地への認知度向上や特産農産物「新しょうが」のブランド化、消費拡大に力を入れています。今年の給食で新生姜ごはんを食べた小学生は、「ピリ辛がご飯の甘さとマッチしておいしい」と好評だったようです。
今後は、地元の小学校の校庭農園において、新しょうがの栽培体験を実施し、小学生の農業教育にも力を入れて、ブランド化の確立と消費拡大に繋げていきます。
【新しょうがを食材にした給食を食べる子供たち】
【小学生への出前授業の様子】
【トップセールスの様子】
【東京大田市場での和歌山特産品PRの様子】
【現在の取り組みと今後の展望】
種しょうがが病気に感染していると翌年の新しょうがの栽培期間中に病気が蔓延して、不作となることから経営に影響を及ぼすため、種しょうがの品質には配慮する必要があります。現在、当農園においては、栽培期間中の病気の発生等のリスク回避と種しょうがの安定供給を目標に種しょうがから新しょうがまで和歌山産100%ブランドを目指しています。また、次世代の若者たちにも食べやすく人気の出るような新しょうがのメニューを開発していきたいと思います。
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→「和歌山が人」(わかやマガジン)7月号
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