
おかわかめ R4.7.28
山形出身の職場の先輩から「おかわかめ」をいただきした♪
皆さんは、おかわかめをご存じでしょうか? 宮城でも夏頃に道の駅や産直などで見かけますが、主な産地は大分県ですので東北では馴染みが薄いかもしれませんね。 名前に“わかめ”が付いていますが、実は海藻ではないんです。 |
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おかわかめはツルムラサキ科のつる性多年草で、茹でると見た目と食感がわかめに似ていることから、陸・丘(おか)のわかめ→おかわかめと名付けられたそうです。
以前のブログで取り上げた「おかひじき(←リンク)」もまた、海藻のひじきに見立てた名前が付けられていましたね。
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おかわかめはプランター栽培も可能とのこと。 つる性なので、ゴーヤのように緑のカーテンとして夏の日よけにも活躍するそうですよ(^o^)
葉っぱは厚みがありしっとりしています。 ハート形♥がかわいいですね(*^_^*)
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おかわかめは中国から長寿の薬草として伝わり、別名「雲南百薬(うんなんひゃくやく)」と呼ばれるほど栄養価が高い食材です。 どれほどかと言いますと、マグネシウムがレタスの8倍、銅がキャベツの8倍、カルシウムがピーマンの6倍、亜鉛がニラの2.5倍とミネラルが豊富、そのほか葉酸やビタミンAなどが含まれているとのこと。 糖尿病や狭心症、便秘、骨粗鬆症、ガン予防など様々な効果があると言われています。
生のままでも食べられるそうですが、少し青臭みがあるので茹でるのが一般的な食べ方で、お浸しのほかみそ汁や天ぷらにしても美味しいそうです。 早速お浸しにして、ポン酢かけと納豆和えにしてみました。
【おかわかめのポン酢かけ】
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1.鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩を加え、おかわかめを1分ほど茹でます。 2.1.のおかわかめをザルにあけ、冷水で冷やして水気を絞り、適当な大きさに切ります。 3.器に2.のおかわかめを盛り付け、鰹節とポン酢をかけて出来上がり。 |
【おかわかめの納豆和え】
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1.上記と同様におかわかめを茹で、適当な大きさに切ります。 2.納豆と付属のたれを混ぜ合わせて器に盛り付け、1.のおかわかめを乗せて出来上がり。 *お好みでめんつゆを加えても。 |
見た目はまさに、わかめそのもの。 ツルムラサキ科なだけであって、ツルムラサキのような風味がします。 とろとろと粘り気があり、わかめよりもシャキシャキした食感♪ さっぱりしているので、食欲が落ちる夏にもぴったりです(*^_^*)
皆さんも、この栄養満点のおかわかめを見つけたら、ぜひお召し上がりくださいね(^○^)
令和4年7月28日
土用しじみ R4.7.22
今年の「土用の丑(うし)の日」は2回あり、「一の丑」の 7月23日と「二の丑」の8月4日です。 土用は、季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間のことを指し、さらに、昔の暦では日にちを十二支で数えていたことから、12日周期で「丑の日」がやってきます。 土用の丑の日とは「土用」期間の「丑の日」のことなんですね(^O^)
夏の土用の丑の日には「うなぎ」を食べるのが定番ですが、他にも厳しい暑さに負けないよう無病息災を願って、「う」のつく食べ物や土用しじみ、土用卵、土用餅などを食べる風習があるようです。
そこで今回は、その中から「土用しじみ」についてご紹介します♪ 土用の丑の日に食べるしじみは、あまり馴染みがないかもしれませんが、土用の丑の日にうなぎを食べられる以前から、滋養食として親しまれていたそうですよ。
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しじみには年に2回旬があって、夏の土用の頃に採れるものを「土用しじみ」、冬に採れるものを「寒しじみ」と呼びます。 土用しじみは、産卵を控えているため身が大きくて栄養が豊富、一方の寒しじみは、寒さに耐えるため体内に栄養を蓄え、身が締まって旨味が増すそうです。
しじみは、オルニチンやメチオニンなどのアミノ酸が豊富で、カルシウム、鉄分などのミネラルやビタミンB群も多く含んでいて、肝臓の働きを助けたり疲労回復にも効果があるとされています。 栄養たっぷりのしじみは、古くから「土用しじみは腹薬」「寒しじみは風邪薬」と言われるほど♪ 夏バテ防止にも最適ですし、お酒を飲んだ後にしじみ汁がいいと言われるのも納得ですね(^O^)
さて、スーパーで青森県の十三湖産のしじみを見つけたのでしじみのみそ汁を作ってみました。 ちなみに青森県のしじみ漁獲量は、島根県に次いで全国2位だそうですよ(^o^)
【砂抜き】
砂抜きの方法を調べてみると、人によって真水でする人、塩分濃度を1%にする人、3%にする人と様々。 しじみは、塩分濃度0.3~0.5%位の汽水域(淡水と海水が入り混じるところ)に生息します。それよりも少し濃いめの1%で砂抜きすると、しじみが体内の浸透圧を塩水と同じにしようと体内のグリコーゲンを分解して旨み成分が増すそうです。
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1%の塩分濃度で3時間、砂抜きしてみました(^O^)v
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【しじみのみそ汁】(3人分) ○材料 しじみ300g 昆布5センチ角 水600cc 酒大さじ3 みそ、三つ葉各適量
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1.鍋に水を入れて昆布をつけておきます。(3時間程度) 2.1.の鍋に砂抜きしてよく洗ったしじみと酒を入れて弱火にかけ、沸騰する前に昆布を取り出し、さらに火にかけてアクを取ります。 3.火を止めてみそを溶き、適当な大きさに切った三つ葉を加えて出来上がり。
身がぷりぷりして、上品でやさしい味。 しじみのエキスが身体に沁み渡ります(*^_^*) 明日の土用丑の日(一の丑)には「うなぎ」もいいですが、一緒に「土用しじみ」を味わってみてはいかがでしょうか。 滋養のあるものを食べて、元気に夏を乗り切りましょう!
【豆知識】 夏の土用の丑の日に「うなぎ」が食べられるようになったのは江戸時代。 その由来は諸説ありますが、学者として有名な平賀源内が、夏に売上が伸びないといううなぎ屋からの相談を受け、丑の日に「う」のつく食べ物を食べるという「食い養生」の風習からヒントを得て、「本日、土用丑の日」と張り紙をするようアドバイスをしたところ、お店が繁盛したという説が有力のようです。
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その後、他のうなぎ屋もこれを真似したことで、この風習が定着したとのことです。
令和4年7月22日
福島の郷土料理「みそかんぷら」 R4.7.14
東北では、じゃがいもの収穫時期を迎えています。
暑い中での作業は大変ですね。 私も小学生の頃、家のじゃがいも堀りを手伝ったものですが、腐ったじゃがいもに当たった時の感触と強烈な臭いが忘れられません(>_<)
職場の先輩がじゃがいもを収穫するというので、小いもを分けていただきました(^O^)
そこで今回は、福島県中通り地方に伝わる小さいじゃがいもを使った郷土料理「みそかんぷら」をご紹介します。
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「かんぷら」とは福島の方言で馬鈴薯(じゃがいも)のこと。 語源は馬鈴薯のオランダ語「アールダップル」が「あっぷら」から「かんぷら」に変化したものではないかと言われています。 ちなみに私は宮城県県南地域の出身ですが、隣県だからでしょうか、祖母もじゃがいものことを「かんぷらいも」と呼んでいました。
語源については知りませんでしたが(^^ゞ
「みそかんぷら」は、小さいじゃがいもを皮のまま味噌や砂糖、みりんなどと炒めて作ったもので、じゃがいもを生産している農家で、出荷できないほど小さいいもを家庭で食べるために考えられたアイデア料理とのこと。
食糧が不足していた時代、米の代わりにじゃがいもが主食とされ、農作物が少ない冬期間にも保存がきくじゃがいもで作る「みそかんぷら」が親しまれていたそうです。 現在も家庭で作られているほか、小中学校の給食でも提供されているのだとか。 郷土料理としてしっかり受け継がれているのですね(*^_^*)
早速、いただいた''じゃがいもの小いも''で「みそかんぷら」を作ってみました♪
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【みそかんぷら】 ○材料 小さいじゃがいも15個(250g) 砂糖、みりん各大さじ2 みそ大さじ3 油適量 *小いもがない場合は適当な大きさに切ります。
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1.じゃがいもは一つひとつ丁寧にきれいに洗います。 2.鍋にじゃがいも(皮付き)とたっぷりの水を入れて、少しかために茹で、ざるに上げて水を切ります。 3.鍋に多めの油を熱し、2.のじゃがいもを入れて炒め、串が通るほど柔らかくなったら、余分な油を拭き取り、砂糖、みりん、みそを加え、炒め合わせて出来上がり。 *仕上げに刻んだ青じそを加えても。
作り方、味付けは家庭によって様々で、じゃがいもを油で揚げてから味を付ける作り方もあるそうですよ。 甘辛いのでお子さんのおやつにもぴったり♪ お酒のおつまみにも合いそうです(^O^) ぜひ、お試しください。
【豆知識】 じゃがいもは炭水化物やビタミンなどの栄養素を多く含む野菜ですが、微量ながら「ソラニン」や「チャコニン」などの天然毒素も含んでいる場合があります。 じゃがいもを保存する時、調理する時には、以下のことに気をつけましょう。 *いもに光を当てない。 *芽が出ていたり皮が緑色のものは、なるべく使わない。 しっかり芽を取り除き、緑色の部分がなくなるまで皮をむく。 *苦みやえぐみがあるものは食べない。 ○参考:農林水産省ホームページ(ソラニンやチャコニンによる食中毒を防ぐには)https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/solanine/yobou/yobou.html
令和4年7月14日
そうめんの日 R4.7.7
東北南部では例年よりだいぶ早い梅雨明けで、6月中の梅雨明けは統計開始以来初とのことです。
暑い日に食べたくなるのが夏の風物詩、そうめん♪ さっぱりとしたのど越しがたまりませんね(^O^) 本日7月7日は七夕で知られていますが、「そうめんの日」でもあります。 ご存知でしたか? そうめんの普及を目的として、全国乾麺協同組合連合会によって昭和57年に制定されました。
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古くから、そうめんは七夕の行事食とされてきました。 その由来は諸説ありますが、奈良時代に中国から伝わった「索餅(さくべい)」という小麦粉を縄のように練ったお菓子が有力説のようです。 中国の帝の子が7月7日に熱病で亡くなり、その後霊鬼神となって世間に病を流行らせました。このため、生前の好物だった索餅をお供えしたところその病が治ったということから、以来、7月7日に索餅を食べると無病息災で過ごせると言われるようになったそうです。
やがて中国から麺の技法が伝わり「索麺(さくめん、そうめん)」が誕生。 麺の白さを表す「素」の字を使った「素麺(そうめん)」に変化し、七夕にそうめんが食べられるようになったと考えられています。 お盆にそうめんをお供えする地域もあるそうですよ。
ちなみに、そうめんをお中元などに贈るのは、麺が細長いことから、普段会えない方に細く長いお付き合いができますようにとの意味が込められているのだとか。 知りませんでした(^^ゞ
そこで、今回はそうめんを天の川に見立てて、七夕にちなんだトッピングをしてみました♪ 笹の葉も使ってみましたよ(*^_^*)
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【七夕そうめん】 ○材料
そうめん、オクラ、パプリカ(赤、オレンジ)、ハム、スライスチーズ *分量は適量

1.そうめんを川に見立てるため、40g位ずつの束にして片端1センチ位のところを糸で縛り、たっぷりのお湯で茹でます。 2.お皿に笹の葉を敷き、1.のそうめんを揃えて川のように盛り付けます。 *食べる前に、縛ったところを切り落とします。切り落としたそうめんの端っこは、素揚げにして食べるとカリッとして美味しいそうです。 3.オクラは塩茹でにして小口切りにします。切り口は星型♪ 4.赤とオレンジのパプリカ、ハム、スライスチーズを星型の型で抜き、オクラとともにそうめんに散りばめて出来上がり。
暑くて食欲がない日にそうめんは重宝しますね。 七夕の今日は、そうめんを食べて、ご家族の無病息災を願ってみてはいかがでしょうか☆彡
【豆知識】 「そうめん」と「ひやむぎ」の違いをご存知でしょうか。 日本農林規格(JAS)により、乾めん類の麺の太さで定義されているそうです。 干しそうめん : 長径1.3mm未満 干しひやむぎ : 長径1.3mm以上1.7mm未満 干しうどん : 長径1.7mm以上 手延べによるものは、長径1.7mm未満であれば「手延べそうめん」「手延べひやむぎ」としてもいいそうです(^O^)
令和4年7月7日
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