
宮城の郷土料理「油麩丼」 R4.9.30
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めっきり秋めいてきましたね。 青空に映える秋桜(コスモス)に、ほっこりとした気持ちになります(*^_^*)
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さて、今回ご紹介するのは、宮城県登米地方で親しまれている郷土料理「油麩丼(あぶらふどん)」です。 油麩丼とは、登米地方の名物である油麩を輪切りにして甘辛く煮込んで卵でとじ、ご飯にのせた丼料理のこと。 |
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ところで、皆さんは油麩をご存じでしょうか。
油麩は、小麦粉のタンパク質成分のグルテンを油で揚げた棒状のお麩のことです。
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今のように冷蔵庫などが無かった時代、お盆用にたくさん作った油揚げや豆腐がすぐに傷んでしまうのに困った豆腐屋さんが試行錯誤し、油麩が誕生しました。
一般的な油麩は、長さ25センチ、直径5センチ位あり、見た目はフランスパンのような形をしています。
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油麩丼は郷土料理と言っても歴史が浅く、40年程前に地元の旅館のおかみさんによって考案されました。 旅館で肉が苦手なお客さんのために、親子丼の鶏肉の代わりに油麩を入れてみたのがきっかけとのこと。 おかみさんの優しい心遣いとアイディアから生まれた料理なんですね(*^_^*)
後に地域に広まって各家庭でも作られるようになり、油麩丼を提供する店も増え、町おこしとしてB-1グランプリに参加したことで全国的にも知られるようになりました。 油麩は乾物なので、常温で長期保存ができ、常備しておけばいつでも使えるのも魅力です。 具材はねぎや玉ねぎ、しいたけなど、味付けも家庭やお店によって様々だそうですが、親子丼のように煮込んで卵でとじるだけなので、手軽に作れるそうですよ(^O^)
ということで、油麩丼を作ってみました♪
【油麩丼】
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○材料(2~3人分) 油麩1本、ねぎ1本、卵4個、紅生姜適量、だし汁400cc、 調味料(しょうゆ、みりん各大さじ3、砂糖大さじ1)、 ※めんつゆでも可。 ご飯適量
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1.油麩は1~2cm幅の輪切りに、ねぎは斜め薄切りにします。 2.フライパン(鍋)にだし汁、調味料、油麩を入れて中火にかけ、油麩を両面返し煮汁を吸わせながら一煮立ちさせ、2~3分煮込みます。 ※油麩は煮たってから入れると固くなるので、火を入れる前に入れましょう。あらかじめ水で戻しても可。
3.2.にねぎを加え、ねぎがしんなりしたら卵を溶いて回し入れ、蓋をして20~30秒程弱火で蒸らし、半熟状になったら火を止めます。
4.ご飯を盛った丼に3.をのせ、紅生姜を散らして出来上がり。
※三つ葉を添えても。
甘辛い汁をたっぷり吸い込んだ油麩が、ふっくらして何とも優しい味です(*^_^*) ご飯にもよく合います。 肉厚なので食べ応えもありますよ。 宮城の郷土料理「油麩丼」、ぜひお試しください(^o^)
令和4年9月30日
太刀魚(タチウオ) R4.9.15
朝晩めっきり涼しくなりましたが、日中はまだまだ暑さが残っています。 「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、例年、秋のお彼岸を過ぎると秋も本番を迎えます。 季節の変わり目ですので、寒暖差で体調を崩さないように気を付けましょう(^O^)
さて、今回は今が旬の魚「太刀魚」についてご紹介します。
太刀魚の名前の由来は、銀白色に光る細長く平たい姿が太刀に似ているからという説や、体を垂直に立てて泳ぐ姿から「立ち魚」という説などがあります。
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お店で、宮城県産太刀魚の細長い切り身を見つけました。(上の画像) ブログで紹介したかったので、売り場の方に、頭付きのものがあるか聞いてみたところ、「あるけど、1匹1メートル位だよ」とのこと。 予備知識のなかった私は「えー?!そんなに長いんですか?」と恥ずかしい思いをしながらお断りし、切り身を購入してきました(^^ゞ
太刀魚の料理は、塩焼きや煮付け、ムニエル、唐揚げ、天ぷらなど様々楽しめ、新鮮なものなら刺身にしても美味しいそうです(*^_^*) そこで、ムニエルを作ってみました♪
【太刀魚のムニエル】 ○材料 太刀魚切り身2枚、プチトマト2個、 片栗粉適量、バター20g、 塩、こしょう適量、オリーブオイル適量
レモンバジルソース<レモン汁大さじ1、 オリーブオイル大さじ3、乾燥バジル適量(生でも加)、塩小さじ1>
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1.太刀魚を洗って水気をよく拭き、両面に切り込みを入れます。塩、こしょうをふり、片栗粉を薄くまぶします。

2.フライパンにオリーブオイルを熱して、両面約3分ずつ、軽く焦げ目がつくまで中火で焼きます。強火にしてバターと半分に切ったプチトマトを加え、バターを両面にからめます。 3.2.の太刀魚を皿に盛り付け、混ぜ合わせたレモンバジルソースをかけて出来上がり。

身がふっくら、しっとりしていて、バターとレモンバジルソースとの相性が抜群です。 トマトもまた美味しくて、もっと入れても良かったかも(^^ゞ 塩焼きにもしてみましたが、期待を裏切らない美味しさです♪
【太刀魚の塩焼き】

太刀魚は白身の魚で、タンパク質や良質な脂質がたっぷり含まれています。 DHAやEPAの不飽和脂肪酸を多く含み、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを抑え、善玉コレステロールを増やす働きがあると言われています。 また、カルシウムの吸収を助け骨粗鬆症の予防に効果があるとされるビタミンDや、抗酸化作用があり生活習慣病の予防に役立つとされるビタミンEが豊富です。
栄養満点で、ふっくらと旨みたっぷりの太刀魚。 旬の味をぜひ、お楽しみください(^o^)
令和4年9月15日
食べ物を大切にする日♪ R4.9.9
本日9月9日は「食べ物を大切にする日」です♪ 食べ物を「捨てない(ナイン)」「残さない(ナイン)」の語呂合わせから、一般財団法人ベターホーム協会によって制定されました。 また、食べ物を捨てることなく食べきることが健康に繋がることから、長寿を願う重陽(ちょうよう)の節句の9月9日にもちなんでいるそうです。
皆さん、食べ物を大切にしていますか? 食べ物を大切にする日にちなんで、食べ物について少し考えてみましょう(^o^)
さて、皆さんは「食品ロス」という言葉をご存じでしょうか? 「食品ロス」とは、本来食べられるにもかかわらず捨てられている食品のことです。
令和2年度の日本の食品ロス量推計値は522万トン(前年比▲48万トン)で、推計を開始した平成24年度以降、食品ロス量が最少になりました。 とは言え、1人当たりに換算すると年間約41キロ、1日 約113gと、なんと毎日茶碗約1杯分のご飯150gに近い量が捨てられていることになるのです。 もったいないですね。
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(食品ロス量 令和2年度推計値)https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/220609.html
しかも、食品ロスの約半分は、食べ残しや未開封のまま食べずに捨ててしまうなど、家庭から発生しているそうです。
国の第4次食育推進基本計画では、食育推進の目標のひとつとして、食品ロス削減のために何らかの行動をしている国民の割合を、令和7年度までに80%以上に増やすこととしています。 (第4次食育推進基本計画における食育の推進に当たっての目標)https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/plan/4_plan/togo/html/part20.html
食品ロスは、普段の生活の中で、ほんの少し意識したり工夫するだけで減らすことが出来るものです。 例えば、 ✿冷蔵庫の収納率は7割を目安に。どこに何がどのくらいあるのか把握する。 ✿買い物をする時は必要な分だけ買う。安売りしていても、買いすぎに注意! ✿料理は食べきれる量を作る。食べ残さない! ✿野菜の皮や茎は無駄にしない。 ✿使い切れない時は冷凍して、早めに使う。 など。 そして何より、食べ物に感謝すること、農家の皆さん、料理を作ってくれる人に感謝することが、自ずと食べ物を大切にすることに繋がると言われています。 作ってくれる人のことを思い浮かべながら、食べ物を粗末にせず、ありがたくいただきたいものですね(*^_^*)
○私の食品ロス削減の取組♪ 煮物に、大根と人参を使いました。

残った大根と人参の皮で「きんぴら」を、大根の茎で「みそ汁」を作ってみました。 大根と人参を余すところなく、美味しくいただくことが出来ました(^O^)v
【大根と人参の皮のきんぴら】 【大根と大根の茎と油揚げのみそ汁】 
そう言えば、子どもの頃に祖母が「果物や野菜は、皮と身の閒に栄養がいっぱい詰まっているよ」と言っていたのを思い出しました。 例えば、りんごの皮と実の閒にはペクチンが豊富、人参に含まれるβ-カロテンは皮の周辺に多く集まっているそうです。 理にかなっているのかもしれませんが、食べ物を無駄にしない教えだったのかもしれません(*^_^*) ちなみに、私は魚が好きなので焼き魚も煮魚も皮まで食べています。
「食べ物を大切にする日」の今日は、食べ物を愛おしみながら、残すことなくいただいてみましょう! 食品ロス削減は、身近なところから、出来ることから(^o^)
令和4年9月9日
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