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東北農政局

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きらり!農業人(平成31年度・令和元年度)

vol.6 相原 美穂 さん (仙台市)<2020年2月掲載>

「地元の良いものを未来に残していきたいです」


仙台市の東、東日本大震災から復興した1.1haの畑でネギやレタスなどを生産する 相原 美穂 さん。試行錯誤しながら、農業と向き合う美穂さんの前職は、なんと卸売市場のセリ人でした!

-美穂さんは以前から農業に関心があったのですか?

「北海道の農業系大学で食育などを学んでいたときに、アルバイトでじゃがいもの生産や流通の現場に携わっていました。その経験から農産物の “流通” に興味が沸き、市場に就職することにしました。」

-販売の側から、生産の側に転向しようと思ったのはどうしてでしょう。

「市場では、九州(いちご)や山形(ラ・フランス)など産地への出荷要請も担当していました。そんな中、売る側(生産者)ではなく買う側が価格を決める仕組みに疑問を持ち始めました。そして『農家の思いを真っすぐに伝えたい!』という気持ちが強くなり、『そのためにはまず自分で生産してみなければ!』と考えた末、生産者としてイチから始めることにしたのです。」

-実際に就農してみていかがですか。

「仙台市は一大消費地ですので、地元で生産しているということは販売の強みです。その朝に収穫したとうもろこしや枝豆などを “今朝採れ野菜” として、その日のうちに消費者のもとに届けることができます。仲の良い八百屋さんが直接畑に取りに来ることも。相手と話をして価格を決めるなど、市場勤めの経験も活かしつつ、顔の見える販売ができています。」

-お酒がお好きで、酒づくりなどにもご興味があるようですが。

「さすがに自分で醸造はできませんので、実家で作っているササニシキを原料として地元の酒蔵で醸造してもらい、イベント等で販売します。また、もち米は地元のもち屋さんに販売しています。作る前に販売先が決まっていれば、安心して生産ができます。お客様のニーズと生産者の思いをうまく繋いでいければと思っています。」

これからも東北地方最大の都市 ”仙台市” ならではのおもしろい販売の仕方を模索していきたいという美穂さん。生産者と、販売者、そして消費者の心を繋ぐワクワクするような企画が生まれる日もそう遠くなさそうです。

実家ではお米栽培
宮城の自慢の品種を生産

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vol.5 小林 郁恵 & 大塚 沙絵 さん(川崎町) <2019年12月掲載>

今年の目標は「楽しもう!さらに向こうへ!!」のラテン語


仙台の水がめ“釜房湖”のほとりにある「株式会社蔵王あぐり」。乳用牛を中心に140頭ほどの牛を飼養しているこの法人は、従業員全員が女性です。法人代表の郁恵さんと、一昨年の春、地元の農業高校を卒業し、同社に就職した沙絵さんにお話を伺いました。

-まずは郁恵さんに伺います。女性だけの職場には何か狙いが?

「もともと祖父の代から約70年間続いている酪農家でしたが、平成9年に法人化しました。従業員が全員女性なのは、偶然そうなった感じです。」

-事務室内の雰囲気にも女子力を感じますが、ほかにもよい点はありますか。

「うちの牛は『優しくておとなしく人懐っこい』と買い手の皆さんに言われます。畜産業界は男性従事者の方が圧倒的に多いですが、牛もこちらの女性的な優しさを感じ取ってくれているのではないかと思います。来春には、沙絵さんと同じ高校の後輩女子も入社する予定ですが、男性も募集していますよ。」

-沙絵さんは、高校生のときから学校で牛を育てていたそうですね。

「育児放棄された牛の『ふたば』を赤ちゃんの時から育てていました。卒業しても別れたくなくて(郁恵さんに)頼んで、一緒に入社させてもらいました。毎日大好きな牛に携われて楽しく働いていますが、やっぱり大事に育てた牛との別れはいつも寂しい気持ちになります。」

-郁恵さんは、今後どのような酪農を展開していきたいですか。

「どの業界も人材が不足しています。沙絵さんも含め若い世代に色々な経験を積んでもらい、畜産後継者として大切に育てて行きたいです。」

伺った日は不在でしたが、郁恵さんの娘さんも頼もしい後継者として大型機械を使った作業などを切り盛りしています。女子パワーに満ち満ちた、爽やかな秋の高原からお伝えしました。

沙絵さんとかわいがっている
牛のふたば(4歳)
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vol.4 加藤 信助 さん (塩竈市) <2019年11月掲載>

寒風沢島で収穫した農産物は汽船で市内に納品しています


今回紹介するのは、塩竈市の離島の一つ「寒風沢島(さぶさわじま)」で2017年に就農したばかりの加藤 信助さんです。島で農業を始めて2年経った今、就農した経緯やこれからの展望について、お話を伺いました。

-元々は小売業だったそうですが、就農しようと思ったきっかけは?

「就農のきっかけは東日本大震災です。震災直後、故郷の塩竈市で災害復旧のボランティア活動をする中で、被災地まで支援物資がなかなか届かず、少ない食料をみんなで分け合って食事をとる姿が心に焼き付きました。そこで『塩竈市の未来のために、農業者になって直に食の供給に携わりたい』という想いを抱くようになりました。」

-なぜ寒風沢島で就農しようと思いましたか?

「寒風沢島は父の出身地という縁もあり、当時『寒風沢島の水田の復活』という目標を掲げて活動していたNPO法人で、農地整備や水稲栽培に取り組みました。その中で、島の人々の優しさに触れるとともに高齢化を目の当たりにし、この島で就農することで、島を元気にしたいと思いました。」

-これから寒風沢島でチャレンジしたいことはありますか?

「今は、所有している30aの畑で玉ねぎ、長ねぎ、とうがらし、イチジクやかぼちゃを生産し塩竈市内で販売していますが、併せて島の天候や土壌の条件に合う作物を模索しているところです。市や普及センターの方々、大学校の恩師、島の仲間から知恵と力を借りながら、これからも美味しい野菜や果物を作っていきたいと思います。」

将来的に寒風沢島独自のブランド作りや、農家レストランの経営もしたいと話す加藤さん。加藤さんの努力が実を結ぶように、我々もこれからの活動を応援していきます。

大きくて辛いと評判のとうがらし

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vol.3 星 光 さん (栗原市)<2019年10月掲載>

左は夫の智亮(ともあき)さん
何でも相談できる頼もしい味方です


2013年、農林水産省は若手女性の就農者を増やそうと「農業女子プロジェクト」をスタートさせました。17haの水田でお米を生産・販売している光さんは、そのプロジェクトの一員です。


-農業女子プロジェクト(PJ)に参加されたきっかけは?

「昨年夏に東京で行われた、女性農業コミュニティーリーダー塾に参加した時に、参加していた方から『一緒にやろう!』と誘われました。」

-実際に参加してみて、どのような活動を行っていますか?

「PJに参加して間もない昨年11月に、東京で開かれた『ジャパンハーヴェスト2018丸の内農園』に参加しました。自分たちの作ったお米を直接首都圏の消費者に販売することができ、さらにそこで開会の挨拶をすることになりました。いきなりの事でしたが、貴重な機会をいただき度胸がつきました。また、PJではラクマ(フリーマーケットアプリ)とコラボ企画も行っており、全国の農業女子が商品の販売や情報の発信も行っています。」

-光さんにとって農業とは?

「実は子どもの頃は、農業が嫌いでした。ダサイ、カッコ悪いなどネガティブなイメージだったためです。でも、北海道の農業系大学に進学し、意識が一変しました。同級生はみんな農業を愛していて、全然カッコ悪い職業ではない!と気づきました。今は週末を中心に仙台市などのイベントに出店していますが、地元で商品が完売したときには、地域の皆さんに応援していただいているなと感じて、本当に嬉しいです。美味しい!と感謝されると農作業の苦労が報われます。」

-これから企画している事はありますか?

「今月は地元の子どもたちと稲刈りを行います。高校生たちと一緒に販売会をしたり、自分たちがいろいろチャレンジする事でアンテナとなって、HAPPYな農業を発信していきたいです。」

11月2日、3日に開かれる丸の内農園(東京・丸の内仲通り)のイベントに、今年も参加する予定の光さん。ちょっと遠いですが、ピカピカの笑顔に会いにぜひ足を運んでください。

草刈り作業は年5回、1回3週間かかる

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vol.2 岸田 紗季 さん(加美町) <2019年8月掲載>

有機JASの登録認定機関の検査員資格も取得済み 


3年前の春、大学卒業と同時に地域おこし協力隊として加美町にやってきた紗季さん。農業を通じて地域にもすっかり溶け込んだ今、「農業者」として歩み始めるまでのきっかけを伺いました。

-どのようなご縁で加美町にいらっしゃったのですか?

「東北大学農学部在学中は土壌の研究をしていましたが、「いずれは自分の手で育てた農産物で6次産業化に取り組み、地域に根ざした農業を展開したい!」という思いがありました。そんな時にちょうど加美町で農業担当の地域おこし協力隊を募集しているとのお話をいただきました。」

-もともとは協力隊だったのに、加美町で就農しようと思ったわけは?

「協力隊2年目には、「加美町で農業を始めたい」と思うようになりました。もともと有機農業に興味があったのですが、地元のJAでアイガモ農法に取り組んでいる事を知り、私もやってみたい!と思ったのです。一番苦労したのは、農地の確保です。よそから来た私は当初ツテもなく、耕す土地もありませんでした。でも、私の就農を応援してくださる町の皆さんが農地の確保に奔走して下さり、今年4月無事に加美町の農業者になることができました。」

-今後の展望をお聞かせください。

「水稲のほかに野菜も栽培していますが、もっと面積も品種も増やし、GAPも取得したいです。また、農閑期を中心に体験型のグリーンツーリズムなども取り入れながら、本当に将来の話ですが、自分も後継者を育てられるような農業者になりたいと思っています。」

加美町の地域おこし協力隊卒業生たちと共に、農産物販売市など様々な企画もある様子。神戸出身の紗季さんが、仲間と共に宮城の農業を盛り上げます!

この日は、アイガモのひなが千葉県から到着

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vol.1 大沼 ほのか さん(南三陸町) <2019年6月掲載>

 「始めたばかりなので、まだ試行錯誤中です」


この春農業大学校を卒業し、故郷の南三陸町に帰って農業を始めた女性がいます。もともとはサラリーマン家庭で育ったという 大沼 ほのか さん。実をつけ始めた桃の畑でお話を伺いました。

-農業に興味を持ったきっかけは?

「家族の影響が大きいと思います。経済や経営学に興味があったので、高校は普通高校に通っていましたが、3年生の秋に「将来本当にやりたいことはなんだろう」と考えたとき、東日本大震災を期に鶏卵業を始めた父や、それ以前からスイーツを作って販売していた母を見ていたので、私も自分の農園カフェを開きたい!という目標ができました。」

-現在、育てている作物は何種類ぐらいありますか?

「お借りしている畑には、もともと地主さんが3年ほど前に植えた桃があり、その他に自分でかぼちゃやいちじく、ブルーベリーの栽培を始めました。これからの時期は、スイートコーンや落花生にも挑戦したいと思っています。来年は、大学校で力を入れて研究をしていた栗の栽培を始めようと準備を進めています。将来、カフェで提供するスイーツに加工できるような作物が多いです。」

-農業以外でチャレンジしたいことはありますか?

「今やってみたいことは、全て「南三陸町にカフェ併設の観光果樹園をつくる!」という将来の夢に繋がることばかり。果樹園では、動物とのふれあいコーナーも作りたいですし、オリジナルブレンドのハーブティーも販売したいです。」

南三陸町をこよなく愛するほのかさん。初夏を迎える農園には、たくさんの夢と希望が詰まっています。

この日は、かぼちゃの定植作業


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