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中国四国農政局

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令和7年度

鳥取県拠点が携わった農林水産施策(会議、イベント等)や農山漁村の風景などを紹介しています。

令和7年度
11月10月9月8月7月6月5月4月

令和6年度令和5年度令和4年度

11月

ブロッコリーの選別自動収穫機の実演会が開催されました

  • 撮影場所:鳥取県大山町
  • 撮影日:令和7年11月12日

大山ブロッコリーの産地として知られる西伯郡大山町で、ブロッコリー選別自動収穫機の実演会が開かれ、生産者、行政関係者、JA関係者など約30人が参加しました。

ブロッコリー選別自動収穫機の開発を進めているプロダクトソリューションエンジニアリング株式会社は、本年、スマート農業技術活用促進法に基づく開発供給実施計画の認定を受けました。この自動収穫機は、AIにより花蕾(からい)を検出して大きさを計測し、外葉を切断して収穫するため、少人数で効率的に作業ができます。

参加したJA鳥取西部ブロッコリー生産部の生産者からは、「きれいに採っている」「小さいものは後から収穫できるのが良い」といった声が聞かれました。
高齢化や人手不足の解消が課題となる中、収穫作業の負担軽減が産地の課題解決につながることが期待されます。

収穫機前面の写真
収穫機前面(外観はまだ試作中です)
収穫機背面の写真
電動なので静かな収穫作業

棚田プロジェクト収穫祭で棚田の魅力を発信!

  • 撮影場所:鳥取県若桜町
  • 撮影日:令和7年11月3日

若桜町の氷ノ山自然ふれあい館 響の森で「棚田プロジェクト収穫祭」が開催され、みぞれまじりの雨が降るあいにくの天気でしたが、8家族26人の参加がありました。
棚田プロジェクトは、つなぐ棚田遺産に認定されている「つく米棚田」で5月に田植え、6月に草刈り、9月に稲刈りをし、今回の収穫祭は1年を締めくくる今年最後のイベントです。

鳥取県拠点は「農業・農村のいろいろな働き」をテーマに、棚田の役割や水田が持つ多面的機能を説明し、参加者は、全国の田んぼに溜められる水の量の多さにビックリするなど、話に聞き入っていました。
また、参加者は棚田クイズにも挑戦し、「難しいね」と言いながら、家族で仲良く問題を解く姿が見られました。

参加者は最後に、「つく米棚田」の棚田米(品種ハナエチゼン)のおにぎりづくりと、ヤマメの塩焼き体験を行い、みんなで美味しく食べて自然の恵みを満喫していました。

鳥取県拠点では、様々な機会を通じて、農山漁村の魅力や棚田の保全などの情報発信をしていきます。

棚田の役割を説明している様子
棚田の役割を説明
クイズに挑戦している様子
棚田クイズに挑戦中
ヤマメを焼いている様子
ヤマメがおいしく焼けています
おにぎりを食べている様子
棚田米で作ったおにぎりは美味しい!

10月

「三徳山炎の祭典」で農産物販売

  • 撮影場所:鳥取県三朝町
  • 撮影日:令和7年10月26日

令和7年10月26日、鳥取県三朝町の三徳山三佛寺にて「三徳山炎の祭典」が開催され、毎年参加されている「田舎応援戦隊三徳レンジャー」、「A-Nyova(えーにょば)」の農産物販売について取材しました。

~三徳レンジャーの米・米粉ケーキ販売~

三朝町観光大使である鳥取大学学生団体「三徳レンジャー」は、三朝町の水田(43アール)で栽培した米と米粉ケーキの販売を行いました。併せて、小豆と野菜たっぷりの行者かゆを参加者へ振る舞いました。

コシヒカリは特別栽培に取り組み、鳥取県特別栽培農産物の認証を受けています。化学合成農薬が当地比6割減、化学肥料が当地比5割減として「みえるらべる」も貼り付け販売していました。みどり戦略学生チャレンジにも応募し、積極的に活躍する「三徳レンジャー」の今後がますます楽しみです!!

米粉ケーキの販売風景
私たちが作った米と米粉ケーキ美味しいですよ!
「みえるらべる」を貼った米
「みえるらべる」は三つ星獲得
三徳レンジャーのメンバー
結成16年!先輩の思いを受け継ぎます
行者かゆの販売風景
行者かゆで心も体も温まります

~軽トラマルシェ女性団体「A-Nyova」~

今回のマルシェは、農業女子所属の米澤さん、3名の女性と計4名で参加し、三朝町の新米、米子市の白ねぎ、ささげ豆、かぼちゃ、北栄町のほうれんそう、きゅうりを販売。その他、米澤さんが所属する別の女性団体「PRIDE」の愛知県メンバーのガーデンシクラメンも販売しました。

「A-Nyova」のマルシェにはたくさんのお客さんが訪れ、そして、米澤さんのインスタグラムには「本当に...楽しかったぁぁあああああ!!」の言葉が。
普段は農業や狩猟で忙しいメンバーですが、またマルシェ開催してくださいね~。

マルシェの出展風景
マルシェ開催中!
「えーにょば」の皆さん
笑顔いっぱいでとても楽しそう
三朝米の販売風景
地元三朝米を販売
野菜の販売風景
新鮮な野菜ばかりです

JA鳥取西部大豆乾燥調製施設竣工式

  • 撮影場所:鳥取県米子市
  • 撮影日:令和7年10月23日

令和7年10月23日、米子市下新印の弓浜中央営農センターにおいて、「大豆乾燥調製施設竣工式」が執り行われました。
JA鳥取西部中西組合長の挨拶では、「近年、稲作が担い手に集積される中、水稲との作業・労働力分散等を図ることで、大豆栽培への意向が高まり、作付面積が拡大している。その一方で、既存の大豆乾燥調製設備では円滑な集荷作業が難しくなっており、稼働効率や品質の向上を図るため、新たな乾燥調製設備(循環型乾燥機と色彩選別機)を導入した」との話がありました。

今回導入された大豆乾燥調製設備は、令和7年度新基本計画実装・農業構造転換支援事業を活用して整備されました。
特に昭和63年度に整備した既存の平置き型乾燥機は、乾燥工程において人力で攪拌(かくはん)する必要がありましたが、今回、循環型乾燥機(3.5トン✕3基)を導入したことで、作業効率が高まることや、併せて導入した色彩選別機により、さらなる品質向上が期待されます。
JA鳥取西部は、今回の施設整備により、大豆の生産基盤と生産力の強化を図っていきます。

中西広則組合長の挨拶の様子
JA鳥取西部 中西広則組合長の挨拶
色彩選別機の写真
導入された色彩選別機
既存の乾燥機の写真
既存の平置き型乾燥機
循環型乾燥機の写真
導入された循環型乾燥機

「農と食のフェスタinせいぶ」でフェアプライスプロジェクト

  • 撮影場所:鳥取県米子市
  • 撮影日:令和7年10月18日

令和7年10月18日と19日の2日間、米子市で「農と食のフェスタinせいぶ」が開催されました。今年で第10回を迎えるイベントは、テーマに「未来へつなぐ農と食のチカラ」と銘打ち、会場には約100ブースが出展され、2日間で合計58,000人の来場者があったようです。
鳥取県拠点は、10月18日に鳥取県と合同でフェアプライスプロジェクトのブースを設置して参加しました。

ブースでは、フェアプライスプロジェクトの展示、チラシの配布、動画の上映、ぬりえのほか、チラシにQRコードを貼付したアンケートを実施しました。
アンケートの主な意見は「食品価格は高くなったけど、今までが安すぎたとも思う」「生産者と消費者の立場で価格の考え方は変わるが、燃料などが高騰しているので、価格上昇は致し方ない」といった回答がありました。

また、地元ラジオ局(ダラズFM)の公開生放送ブースに鳥取県担当者と出演し、フェアプライスプロジェクトの概要と鳥取県拠点の取組について説明したところ、パーソナリティから「フェアプライスプロジェクトについて初めて知りました。すごく大切なことだと思います。」とコメントをいただきました。

長蛇の列
イベント入り口には長蛇の列
ブースの様子
フェアプライスプロジェクトのブースの様子
アンケートに答える来場者
アンケートに回答する来場者
ラジオに出演
地元ラジオ局の公開生放送に出演

鳥取県畜産農業協同組合が作るSGS飼料

  • 撮影場所:鳥取県八頭町
  • 撮影日:令和7年10月16日

鳥取県畜産農業協同組合では、9月上旬から11月下旬にかけて牛の飼料となるSGS(ソフトグレインサイレージ)の製造を行っています。

今年は耕種農家25戸・200ヘクタールで生産された飼料用米により、1,000トンのSGS製造を予定しています。
SGSの製造過程は、(1)もみを粉砕機で粉砕し、乳酸菌を添加した上で、(2)マルチコンパクターで円柱状のロールに成形した後、(3)ラップマシンでラッピングし、(4)害獣避けの薬剤を振りかけ、屋外で貯蔵(発酵)となっています。

マルチコンパクターは、令和6年に鳥取県で唯一導入した機械で処理能力が高く、1日約40トンのロール処理が可能です。
以前は粉砕したもみをトランスバックに詰めて発酵させる方法で行っていたため、10人程度が必要でしたが、マルチコンパクター導入により3~4人で作業ができるようになりました。

当組合は、SGSを県内の畜産農家だけでなく県外にも少量販売しており、今後、米の情勢を見ながらSGS加工場を新たに建設して、農家からの引受面積を増やしたいとのことです。

SGS(ソフトグレインサイレージ)とは、稲のもみをサイレージ化した発酵飼料

粉砕されたもみ
粉砕されたもみ
マルチコンパクター
マルチコンパクター
ラップマシンによるラッピング
ラップマシンによるラッピング
貯蔵風景
貯蔵風景

「2025協同組合まつり」でフェアプライスプロジェクト

  • 撮影場所:鳥取県湯梨浜町
  • 撮影日:令和7年10月11日

令和7年10 月11 日、湯梨浜町の東郷湖羽合臨海公園ハワイ夢広場にて「2025 協同組合まつり」が開催されました。鳥取県拠点は、JA 鳥取県中央会や鳥取県と合同でフェアプライスプロジェクトのブースを設置して参加しました。
鳥取県拠点は、フェアプライスプロジェクトのパネル展示やチラシの配布のほか、アンケート(チラシにQR コードを貼付)を実施しました。鳥取県は、主食用米の適正価格調査、JA 鳥取県中央会は、鳥取県のオリジナル品種「星空舞」の試食会やおにぎり教室を実施しました。
来場者からは、「食料品の値上げは困るけど、生産者さんがもうかるよう応援したい」「食料品を買う際に、適正価格について意識したい」といった声をいただきました。

あいさつをする栗原会長
鳥取県協同組合連絡協議会栗原会長による開会のあいさつ
フェアプライスのブース
フェアプライスプロジェクトのブース
おにぎり教室の様子
おにぎり教室の様子
星空舞の試食会
星空舞の試食会
アンケートに回答する来場者
アンケートに回答する来場者
調査を実施する県職員
調査を実施する県職員

八頭町果樹トレーニングファーム開講式

  • 撮影場所:鳥取県八頭町
  • 撮影日:令和7年10月1日

令和7年10月1日、八頭町役場で「令和7年度八頭町果樹トレーニングファーム開講式」が行われました。
果樹栽培が盛んな八頭町では、地域を支える果樹産地を未来へつなぐため、令和6年度に「果樹トレーニングファーム」を開設し、梨・柿の独立就農を目指す研修生が先輩農家から栽培技術を学べる、担い手づくりの取組に力を入れています。第2期となる今年度の就農研修生は石黒達也さんです。
石黒さんは鳥取市の出身ですが、以前は新潟県で学習塾を経営していました。地元鳥取県へ戻る時に、「農業を始めたい、農業をするなら鳥取ならではのものを作りたい」と考え、県へ就農相談をした際に八頭町の果樹トレーニングファームを知り興味を持ったそうです。「最終的に八頭町を選んだ決め手は『熱意』でした。まずは一人前になれるよう技術を身に付け、将来的には動画などを活用し、若い人にも農業・果樹の魅力を発信していきたいです。」と話されました。

集合写真
開講式記念写真
石黒さん
2期生の石黒達也さん

9月

「わかさ氷ノ山 山フェス2025」で棚田の魅力を伝えました。

  • 撮影場所:鳥取県若桜町
  • 撮影日:令和7年9月21日

若桜町つく米(よね)の「氷ノ山(ひょうのせん)自然ふれあい館 響の森」で「わかさ氷ノ山 山フェス2025」が開催されました。
「山フェス」は、ワークショップのほか、ジビエ料理等を提供するフードコーナーなど、氷ノ山の自然の魅力を楽しんでもらうため、毎年開催されており、当日は悪天候にもかかわらず、県内外から多くの来場者がありました。

若桜町つく米地区には、「つなぐ棚田遺産」に認定されている「つく米棚田」があります。
鳥取県拠点は「棚田ブース」を出展して、農林水産業に関するパンフレットの配布や棚田クイズを行ったほか、棚田の魅力をパネルや動画で情報発信しました。
棚田クイズには、小さな子供から年配の方まで様々な方が挑戦し、「田んぼの貯水量が想像以上で驚いた」「農業の有する多面的機能という言葉を初めて聞いた」などの感想がありました。

棚田クイズの参加者に棚田にどんなイメージを持っているかアンケートをしたところ、「風景がきれい」「棚田の農作業に参加してみたい」「農作業が大変そう」などの回答がありました。
鳥取県拠点は、様々な機会を通じて、農山漁村の魅力や棚田保全の必要性などを発信していきます。

棚田ブースの様子
棚田ブース
クイズを解く小学生
仲間と相談しながらクイズを解く小学生

とっとり防災フェスタ2025

  • 撮影場所:鳥取県米子市
  • 撮影日:令和7年9月20日

令和7年9月20日、米子市のウインズ米子において「とっとり防災フェスタ2025」が開催されました。

本年は鳥取県西部地震から25年の節目に当たることから、大規模地震による災害発生を想定した訓練プログラムや災害対応車両等の各種展示・体験が行われました。

鳥取県拠点も食品の家庭備蓄をテーマに出展し、災害時に備えて普段の買物から取り組める「ローリングストック」を中心に動画及びパネルの展示、パンフレットの配布を行いました。
来場者からは「今後、買物するときはローリングストックを意識したい」、「カセットボンベの備蓄の必要性は失念していたので気付けて良かった」といった声が聞かれました。

県拠点の出展ブース
県拠点の出展ブース
開会式で挨拶する平井知事
開会式で挨拶する平井知事
災害救助犬による要救助者捜索訓練
災害救助犬による要救助者捜索訓練
多重衝突事故救出訓練
多重衝突事故救出訓練

(鳥取県初)「スマート農業技術活用促進法」に基づく生産方式革新実施計画の認定証授与式を開催しました。

  • 撮影場所:鳥取県鳥取市
  • 撮影日:令和7年9月3日

スマート農業技術の活用の促進に関する法律(令和6年法律第63号)では、スマート農業技術の活用及びこれと併せて行う農産物の新たな生産の方式の導入に関する計画(生産方式革新実施計画)を農林水産大臣が認定し、認定を受けた農業者は、金融・税制等の特例措置を受けることができます。

この度、大山町の合同会社Miraifarmから申請された生産方式革新実施計画が鳥取県では初めて認定され、鳥取県拠点にて認定証の授与式を開催しました。

Miraifarmは、水稲を対象に農業用ドローンを活用した直播栽培による省力化と併せて、作期の異なる品種を導入することで、作付面積の拡大及び収穫時期の分散を行うなど、労働力の効果的な投入により、収量増及び収益増の実現を目指しています。

同社の馬田代表は、「この様な授与式を開催いただき感謝申し上げる。ドローン播種は昨年から始めたが、5年計画の目標を達成できるよう励みたい。」と抱負を話されていました。

Miraifarmでは、現在の水稲作付面積20ヘクタールを、今後は高温耐性に優れた品種を中心に30ヘクタールに拡大したいとのこと。Miraifarm同様、鳥取県内のスマート農業の取組が拡大することが期待されます。

授与式の様子
認定証の授与
授与式の様子
左から石賀普及員、馬田代表、西地方参事官

8月

「とっとり梨フェア」でフェアプライスプロジェクト

  • 撮影場所:鳥取県鳥取市
  • 撮影日:令和7年8月30日

令和7年8月30日、31日の2日間、鳥取市の地場産プラザ「わったいな」にて「とっとり梨フェア」が開催されました。鳥取県拠点は、昨年に引き続き、このイベントに、フェアプライスプロジェクトのブースを設置して参加しました。
「梨フェア」のイベントでは、梨ドレッシング試食会やとっとり梨4種の食べ比べ品種当てゲームなどが行われました。大人の部と子供の部に分かれて、計20名の方が挑戦し、二人の子供が全問正解し、大いに盛り上がりました。
鳥取県拠点は、フェアプライスプロジェクトのパネル展示、チラシの配布、お子様連れの方には「あはれ名作くん」の塗り絵を配布しました。
他にもメッセージボードを設置して、フェアプライスプロジェクトの認知度や農家さんへのメッセージを記載していただいたところ、「暑い中、おいしい梨を作ってくれてありがとう」「毎年楽しみに来ています」といった応援メッセージが寄せられました。
フェアプライスプロジェクトの認知度は低かったものの、「これを機に適正価格について意識したい」「非常に良い取組と思った」といった声も聞かれました。
暑い中、県外からも多くの方がとっとり梨を求めて来場され、両日合わせて約1万5千人の来客があったそうです。

イベントに並ぶ来場者
イベントに並ぶ来場者
目隠しで品種当てゲームに挑戦
目隠しで品種当てゲームに挑戦
塗りをする子供たち
塗りをする子供たち
塗り絵
塗り絵完成!!
フェアプライスプロジェクトのブース
フェアプライスプロジェクトのブースの様子
メッセージボード
多くのメッセージをいただきました。

「より良い品質を求め、付加価値のあるワインを」~株式会社北条ワイン醸造所~

  • 撮影場所:鳥取県北栄町
  • 撮影日:令和7年8月27日

第二次世界大戦中の1944年に鳥取県北栄町で創業した北条ワイン醸造所。中国・四国地方では一番古いワイナリーともいわれています。
北条砂丘と呼ばれる砂丘地で、日本系やヨーロッパ系のブドウ約10品種を自社栽培しています。砂丘地は水はけが良く、強い照り返しと昼夜の温度差があるため糖度が上がり、良質なブドウを栽培するには最適な土地です。今年は特に日照時間が多かったため、例年より糖度が高く、質の良いブドウが出来上がりました。また、農薬をできる限り使わないブドウ栽培にもこだわっています。

農業人口が減少する中で、北条砂丘でのワイン用ブドウの生産者も年々減り、「原料の確保が一番の課題となっていますが、県内や全国の多くのお客様のために、ブドウを栽培しワインを届けたい。」と語る山田社長。2016年の鳥取県中部地震で、大きな被害を受けた北条ワイン醸造所を救ったのも全国の北条ワインのファンでした。

2023年には、香港で開催されたコンクールで金賞を受賞。ウクライナへの支援にも力を入れる北条ワインは、「ワインで育てる人、作る人、飲む人すべてを笑顔に」をコンセプトに、これからもブドウとワインを作り続けます。

カベルネ・ソーヴィニヨン種
垣根栽培_カベルネ・ソーヴィニヨン種
棚栽培_マスカット・ベリーA種
棚栽培_マスカット・ベリーA種
山田社長
日々ブドウとワインに向き合う3代目、山田社長
ウクライナ支援ワイン
ウクライナ支援ワイン

はるかのひまわり ~鳴り石の浜プロジェクト~

  • 撮影場所:鳥取県琴浦町
  • 撮影日:令和7年8月18日

琴浦町にある「鳴り石の浜」の横で、沢山の「はるかのひまわり」が見頃を迎えています。

平成7年1月、当時小学6年生だったはるかちゃんは、阪神淡路大震災の犠牲となりました。その半年後、彼女の自宅跡地に一輪の大きなひまわりが咲きました。そのひまわりの種は「はるかのひまわり」として全国に広まり、「鳴り石の浜」のPR活動を行っている「鳴り石の浜プロジェクト」にも届き、毎年8月の盆の時期に満開となります。

「鳴り石の浜」は、大小様々な大きさの丸いゴロタ石(輝石安山岩)が集積し、打ち寄せる波によって石同士がぶつかり合い、「カラコロカラコロ」と心地良い音がする全国的にも珍しい海岸です。
「よく鳴る」を「良くなる」に掛けて、パワースポットとしても有名な「鳴り石の浜」と「はるかのひまわり」畑はSNSで人気となり、多くの観光客が訪れています。

海岸沿いのひまわり
海風に揺れるひまわり
ひまわりの写真
8月の盆に向けて満開に
鳴り石の浜プロジェクトの看板
全国の地域や人に紡がれてきた「はるかのひまわり」
鳴り石の写真
砂ではなく鳴り石が一面に

7月

ひと足早く…琴浦町のハウス二十世紀梨出荷

  • 撮影場所:鳥取県琴浦町
  • 撮影日:令和7年7月31日

県内で一番早く出荷する琴浦町のハウス二十世紀梨は、栽培面積4.15ha、生産者22戸で栽培されており、8月1日の初出荷に向けて準備が進められています。
今年は梅雨明けが例年より早く、雨が少なかったことから、果実はやや小さいものの、カメムシ被害は少なく、糖度は11度と過去最高、上位等級の赤秀品の割合は過去15年間で最も高いことが見込まれます。
出荷先は県内、京阪神、中国四国のほか、台湾、香港にも輸出され、出荷量115トン、販売金額1億350万円を目標としています。
琴浦町の二十世紀梨は特に京阪神で人気があり、大阪での初競りでは、県内の二十世紀梨のうち、琴浦町の二十世紀梨が一番にご祝儀相場となり、値段も年々上昇しています。
JA鳥取中央琴浦梨生産部の藤井憲人部長は「品質・味とも大変良いものに仕上がっています。是非、熱中症予防に琴浦の梨を食べてもらいたい。」と話していました。

梨チェック
一つ一つチェックしています
レーン
等級、大きさごとにレーンが分かれ箱詰めへ
輸出用大玉
台湾への輸出用
出荷準備OK
出荷準備OK

農業の未来を創っていきたい~「水稲未来の会」を開催

  • 撮影場所:鳥取県米子市
  • 撮影日:令和7年7月23日

昨年、鳥取県西部地区の若手農業者を中心に、農業の未来を創っていくことを目的として、「水稲未来の会」が設立されました。
この日は、第2回目の会合が米子市において開催され、農業者、農業用資材事業者及び行政関係者等47名が参加しました。

現地研修では、炎天の下、「にじのきらめき」の湛水直播(たんすいちょくは)ほ場において、ドローンによる追肥作業の実演が行われ、ドローンはあらかじめ設定された飛行ルートに沿って誤差2~3センチメートルの精度で飛行し、10アール当たり1分30秒ほどで散布作業を行っていました。

座学研修では、農研機構西日本農業研究センターから「にじのきらめき」の品種特性や栽培上の留意点の説明や、農業用資材事業者から追肥やイネカメムシ対策など栽培管理に関する説明があり、参加者は熱心に聴講していました。

中国四国農政局からは、生産部環境・技術課の香川検査技術指導官が、スマート農業技術活用促進法に基づく「生産方式革新実施計画」認定の申請方法等を説明しました。

同会会長の馬田雄大さんは、「暑い中だったが大変有意義な会になった。引き続き関係者が連携し、農業界を活発にしていきたい。」と明るい農業の未来を見据えていました。
鳥取県拠点は、今後も現場での情報収集やコミュニケーションに取り組む中で、意欲ある農業者を応援していきます。

追肥作業をしているドローンの写真
ドローンによる追肥作業
座学の様子
香川検査技術指導官の説明

八頭町のホップ畑で収穫体験会2025が開催されました

  • 撮影場所:鳥取県八頭町
  • 撮影日:令和7年7月20日

八頭町で大規模農業経営を行う、有限会社田中農場のホップ畑(400株/10アール)で収穫体験会が行われました。 
収穫体験会は夏休みの農業体験として行われ、6回目の今年は町内外から約10名の参加がありました。

参加者は代表取締役の田中さんの指導のもと、ホップ(毬花(まりはな))の摘み取りを行いましたが、初めてホップを見た人も多かったようです。 
収穫体験会後のバーベキューでは、収穫したばかりのホップを手で割ってビールの入ったグラスにイン。摘みたてホップとクラフトビールで交流を深めました。

田中さんがホップ栽培を始めたのは、取引先の京都の酒造会社から、国産原料でビールを製造するので、ホップ栽培してほしいと要望されたのがきっかけで、今年で6年目となるそうです。

田中さんは、「ホップは東北地方以北が主産地だが、標高550メートルの八頭町姫路地区は、夏でも平地と比べ5~6度低く、冷涼な気候を好むホップに適している。毬花が成熟後、約4日以内に収穫するのが一番良いと言われており、手作業で収穫するため適期が遅れて品質が低下しないよう気を付けたい。また、希少な国産ホップで作った香り高いビールを飲んでほしい」と話されました。

ホップは酒造会社へ出荷された後、10月頃「国産ホップ使用 黄桜 国産原料100%のクラフトビール」となり、酒造会社の直販を中心に販売される予定です。 

ホップの収穫風景
ホップの収穫風景
収穫間近のホップ
収穫間近のホップ
昇降機に搭乗する参加者
昇降機で5メートルの高さを体験する参加者
黄桜(国産原料100%クラフトビール)の写真
黄桜 国産原料100%クラフトビール

子供たちに農業や食を伝える「金魚米」

  • 撮影場所:鳥取県智頭町
  • 撮影日:令和7年7月10日

智頭町の國岡さんは、無農薬・無肥料・不耕起栽培など自然循環による農法で米や野菜を栽培されています。
その一環で、國岡さんの幼少期に自宅前でコイ農法が行われていたことに習い、10年前から「金魚米」の栽培に取り組まれており、苗の定植後に子供たちと500匹の金魚を放流しています。
國岡さんは、「金魚が生育できる水田は、農薬が使用されていない、環境保全のシンボル。何より、かわいい金魚がいることで、田植えや収穫だけの体験よりも子供たちの反応がよく、農業や食に興味を持ってもらえている。」と話されました。

今年も地域の親子が参加し、6月に田植えと金魚の放流が行われており、9月には収穫体験を行う予定とのことです。収穫時の子供たちの笑顔が楽しみですね。

金魚が放流された水田の様子
金魚が放流された水田
水田の中を泳ぐ金魚の写真
気持ちよさそうに泳ぐ金魚たち
水田を見守る子供たちの写真
水田を見守る子供たち
金魚米の米袋の写真
金魚米

ぶどうの収穫まで手入れは続きます

  • 撮影場所:鳥取県北栄町
  • 撮影日:令和7年7月9日

県中部の砂丘地は、水はけが良く、昼夜の温度差が大きいため、ぶどう栽培に適しており、デラウエア、巨峰、ピオーネ、シャインマスカットを中心に、色々な品種が栽培されています。

7月7日からデラウエアの出荷が始まり、今年は例年以上に平均糖度が高いとのことです。7月下旬からは巨峰・ピオーネ、8月下旬から9月上旬にはシャインマスカットの出荷が予定されており、JA鳥取中央では、214トンの販売計画を立てています。

この日は、北条砂丘地にある生産者のハウス(25アール)を訪ねました。生産者の方は猛暑の中でも、収穫前のぶどうの手入れに余念がありません。
「今年は夜間の温度が高く、昼夜の温度差も少ないため、巨峰の色づきが進まない」と心配は尽きませんが、丹精込めて育てたぶどうの収穫を心待ちにされていました。

巨峰の写真
巨峰
シャインマスカットの写真
シャインマスカット
コトピーの写真
コトピー
作業風景の写真
手入れ中の生産者
  • 【巨峰】黒ぶどうの定番品種で、歯ざわりの良い食感と芳醇な香りが特徴
  • 【シャインマスカット】濃厚な甘みと、種がなく皮ごと食べられる手軽さで大人気
  • 【コトピー】甲斐乙女にシャインマスカットを交配してできた品種で、美しい鮮紅色になります

ミニトマトの出荷が最盛期を迎えました

  • 撮影場所:鳥取県琴浦町
  • 撮影日:令和7年7月9日

県内で唯一のミニトマト共同選果施設、「JA鳥取中央ミニトマト選果場(琴浦町)」では、現在、半促成栽培ミニトマトの出荷が最盛期を迎えています。ピーク時には、週に5日間稼働し、1日あたり約3トンの出荷を行っています。
琴浦ミニトマト生産部には、最大産地の琴浦町のほか、近隣の市町の農家も加入しており、農家数55戸、作付面積6.3ヘクタールとなっています。
近年は夏の猛暑の影響で品質低下や収量減少が起こりやすく、農家は、ハウスに寒冷紗や遮光剤などで日除け対策を講じて生産しています。

前日の夕方に各農家から持ち込まれたミニトマトは、ベテランの作業員6名がキズの有無など外観を確認した後、Sから2Lのサイズにふるい分けしてパックに詰め、段ボール箱で梱包して、県内のほか山陽・関西の市場に出荷されます。
今シーズンの出荷は265トンを計画しており、5月末から始まり、抑制栽培を含め12月まで続きます。

色鮮やかで粒ぞろいのミニトマトをご堪能ください。

農家から持ち込まれたミニトマト
農家から持ち込まれたミニトマト
選果作業の様子
選果作業
パック詰めの様子
パック詰め
梱包されたミニトマト
梱包し出荷へ

6月

公立鳥取環境大学環境学部3年生に農林水産省の組織と政策を説明

  • 撮影場所:鳥取県鳥取市
  • 撮影日:令和7年6月25日

令和7年6月25日、公立鳥取環境大学環境学部の3年生約50名に、農林水産省の組織、食料・農業・農村基本法の改正のポイント、新たな食料・農業・農村基本計画、みどりの食料システム戦略などについて説明しました。また、ニッポンフードシフトの動画も見てもらいました。

受講後のアンケートでは、「日本の食文化が不安定な環境下で危機的状況に陥っていることを理解し、農業従事者だけでなく、私たち消費者も農林水産業の転換期を生きる一員として行動していく必要があると思いました」、「農村の多面的機能と日本の食料自給率について知ることができ、食に対する興味が増えました」などのコメントがあり、学生の関心と理解が深まったと思います。

講義を受けた学生が、将来、農林水産省で働くことを選択肢の一つとして考えてくれればと期待します。

説明する西地方参事官
説明する西地方参事官
講義の様子
講義の様子

小学生の梨の袋かけ体験学習

  • 撮影場所:鳥取県大山町
  • 撮影日:令和7年6月12日

令和7年6月12日、大山町の梨園において中山小学校の3年生28名が梨の袋かけ体験学習を行いました。

この取組は、地域の未来を担う子供たちが、「農業・農村地域の大切さ」、「環境の大切さ」、「食・命の大切さ」について理解を深め、豊かな感性と深い見識を持つことを目指し、JA鳥取西部が地域の学校と連携して毎年行っているものです。
児童は、普及所職員や大山町で梨を栽培している大山果実部員に教わりながら、メッセージを手書きした大袋を二十世紀梨に被せていきました。
児童からは、「梨づくりの難しいところは何ですか」とか「全国と鳥取県の梨の生産量はどのくらいですか」など多くの質問が出され、大変有意義な体験学習会となりました。

今回袋かけをした梨は、9月ごろに児童が収穫する予定です。

子どもたちの学習風景
学習風景
袋掛けする子ども
二十世紀梨の大袋かけ
メッセージが書かれた大袋
甘くておいしい梨になってほしいとのメッセージ

花しょうぶとすいれんが見頃を迎えています

  • 撮影場所:鳥取県湯梨浜町
  • 撮影日:令和7年6月11日

鳥取県湯梨浜町の東郷湖羽合臨海公園内のあやめ池公園では、花しょうぶとすいれんが見頃を迎えています。

あやめ池公園といえば花しょうぶが有名で、毎年6月は多くの人が訪れます。
花しょうぶは、花色や花形が様々あり、約100品種・30,000本の花があやめ池を彩ります。
すいれんは、4品種400株の花があやめ池一面に色鮮やかに咲いていました。

花しょうぶは6月下旬まで、すいれんは9月まで楽しめます。

色とりどりの花しょうぶ
花しょうぶを見ながら公園を散策
紫色の花しょうぶ
まさにしょうぶ色の花しょうぶ
あやめ池の水面に浮かぶすいれん
あやめ池の水面に浮かぶすいれん
4輪の花が重なり合うすいれん
涼やかなすいれんに心が潤います

5月

女性が運営する地元の食材にこだわった農産物加工施設

  • 撮影場所:鳥取県鳥取市
  • 撮影日:令和7年5月30日

令和7年5月30日に、JA鳥取いなば農産物加工施設「野菜畑のシンデレラ」を取材しました。
当施設は平成19年にオープンし、当時はJA女性部の加工食品製造グループ(鳥取市の農家)が運営していましたが、高齢等の理由で多くの方が引退され、現在は非農家の方も加わり、9名の女性が、地元農産物などを使った加工品の製造・販売を行うとともに、農家レストラン「いなば茶屋」を運営しています。

加工品は、味噌、もち、塩糀(しおこうじ)、らっきょうの酢漬け、ジャム、焼肉のたれなどを、JAの直売施設等で販売するほか、学校給食にも提供しています。
特に、塩糀は、粒がほんのり残っている昔ながらの商品で、塩味とつぶつぶ食感が肉や魚、野菜の持ち味を引き出していると評判です。
学校給食会等からは、「こうじ」を知らない子供たちの学びに活用したいとの話もあり、学校教育にも一役買っているようです。

「いなば茶屋」では、農家から特別栽培米コシヒカリ、JA直売所等から新鮮な食材を仕入れ、7種類の日替わり定食をお得な値段で提供し、利用客からは、ボリュームがあってご飯がおいしいと好評です。
店長は、『米価など農産物や調味料等が高騰しているが、「安くて助かるよ」「また来るから」と声を掛けてくれる会社員や高齢者のことを思うと、原材料などを工夫しながら、今の価格が維持できるよう頑張りたい』と話されました。

いなば茶屋とメニュー
いなば茶屋とメニュー
女性スタッフの皆様
女性スタッフの皆様
塩糀とらっきょうの酢漬け
塩糀(しおこうじ・左)とらっきょうの酢漬け(右)

今年もらっきょうの出荷が始まりました!

  • 撮影場所:鳥取県鳥取市
  • 撮影日:令和7年5月26日

令和7年5月26日、鳥取県特産の「鳥取砂丘らっきょう」の初荷出発式が、今年も鳥取市福部町で行われました。
鳥取砂丘らっきょうは、地域ならではの農産物を知的財産として保護する「地理的表示保護制度(GI)」に登録されており、今年、登録から10年を迎えました。
今年産は、植付け時の猛暑や9月の干ばつ、また、年明けから2月にかけて積雪の影響を受けたため、生育が10日ほど遅れましたが、出荷を1週間遅らせたことで平年並みのらっきょうに仕上がっているとのことです。
福部らっきょう生産組合長会の香川会長は「10か月間、手塩にかけて育てた。今年も例年どおり、白く、シャキシャキしたらっきょうに仕上がった。多くの人に楽しんでもらいたい」と話されていました。
今年の出荷量は1400トン、販売額は8.8億円を見込んでいます。

初集荷発式の様子
初荷出発式の様子
出荷作業前のらっきょう
出荷作業前のらっきょう

今年も農業用ドローンによる水稲湛水直播の実証試験が行われました

  • 撮影場所:鳥取県鳥取市
  • 撮影日:令和7年5月20日

令和7年5月20日、快晴の下、鳥取市で水稲栽培を行う(株)One Seed Farmのほ場に、関係者約10名が参集し、鳥取県農業試験場による水稲湛水直播の実証試験が行われました。
実証試験は3年計画の2年目で、昨年と同じ4枚のほ場(約20a/枚)で、鉄コーティングとリゾケアXL(※)で処理された「きぬむすめ」種子を、農業用ドローン(散播)と専用田植機(条播)では種し、生育比較等の検証が行われます。
当日は天候が良く、ドローンは風の影響を受けることもなかったため、One Seed Farmの社員による直播作業は、農薬散布を合わせても、1ほ場当たり15分程度で終了しました。(慣行栽培は約50分)
昨年は、鉄コーティングとリゾケアXLを比べた場合、発芽率、根の定着など、リゾケアXLが少し良い結果でした。
また、直播栽培は慣行栽培と比べると、収量が少し減少しますが、資材コストの低減や、春作業等ピーク時の労働時間の低減など、メリットは大きいようです。
農業試験場の担当者は、今年の実証試験では、昨年の実証試験から見えた課題を解消し、成果につなげたいと話されました。

リゾケアXLとは、酸素供給剤と殺虫・殺菌の有効成分を合わせてコーティングした種子。

農業用ドローン
農業用ドローンで湛水直播を行っている様子
種子の確認
種子の播き具合を確認する担当者
鉄コーティングされた種子
鉄コーティングされた種子
リゾケアXLの種子
リゾケアXLの種子をドローンタンクに投入

「楽田遊日」人と地域を豊かに~いちごとバラの観光農園がオープンしました!!!~

  • 撮影場所:鳥取県大山町
  • 撮影日:令和7年5月20日

鳥取県大山町にいちごとバラの観光農園「楽田(らくだ)農園」が、3月1日にオープンしました。
境港市の水産加工を行っている有限会社松本商店の女性4名が、3年間を費やし試行錯誤しながら立ち上げました。

いちご狩りは5月下旬までですが、鳥取県オリジナル品種「とっておき」と「章姫」「紅ほっぺ」「すず」の4品種が45分食べ放題です。たわわに実るいちごからはいい香りがして、美味しさ間違いなしです。
蟹ガラや廃材竹などに菌を入れたこだわりの土づくりを行い、できる限りの減農薬で鳥取県特別栽培農産物認証を取得。県認証マークを貼り付けしたいちごを直売所等でも販売しています。
バラ園は5月にオープンし、鑑賞だけでなく全国的にも珍しいバラ摘み体験もできます。強香種だけを選出した「大山ROSE」園では、バラの良い香りが辺り一面に漂います。
そして、バラは全くの無農薬!花びらに付いた虫を手で取る毎日。でも、農業はやりがいがあり、今後も商品開発等、新しいことをどんどんしたい!!と女性スタッフたちは楽しそうに語ります。

自ら作った造語「楽田遊日(らくでんゆうじつ)」のごとく、楽しく、遊ぶように農業をしながら日々を過ごす「楽田農園物語」がどんな物語になるのか、楽しみです!

いちご「とっておき」
上品な甘みと程よい酸味のいちご「とっておき」
収穫時期のいちご
5月下旬までいちご狩りが楽しめます。
咲きほこるバラ
色とりどりのバラたち。幸せな気持ちになります。
強香種
香り漂う強香種。いい香り

4月

道の駅ほうじょう グランドオープン

  • 撮影場所:鳥取県北栄町
  • 撮影日:令和7年4月25日

令和7年4月25日(金曜日)、北栄町の「道の駅ほうじょう」がグランドオープンしました。

北栄町をはじめ県内全域の自慢の特産品をとりそろえており、初日から多くの人でにぎわいました。様々な特産品がある北栄町ですが、中でもねばりの強い長芋「ねばりっこ」に着目し、「のびる!ねばりっこチーズカレーパン」など、ねばりっこを使ったユニークなメニューをレストランエリアで提供します。

当施設は、湯梨浜町と琴浦町を結ぶ山陰自動車道の北条道路の開通を見越し、老朽化の進んでいた道の駅北条公園を再整備したもので、鳥取県内の道の駅では約10年ぶりとなる新規開業です。整備に当たっては、農林水産省の農山漁村振興交付金 農山漁村発イノベーション整備事業(定住促進・交流対策型)も活用されました。

木の温かみを感じる駅舎は、北栄町を含む鳥取県中部1市4町から出材した森林認証材が使われた環境に配慮した建築となっており、鳥取県内で初めてSGEC(一般社団法人緑の循環認証会議)の認証を受けています。さらに、防災倉庫も併設しており、広域防災拠点としての機能も備えています。

北栄町をはじめ鳥取県内の特産品の新たな発信拠点となるだけでなく、観光や地域交流の場として期待が高まります。ぜひ一度足を運んでみてください。

テープカットの様子
テープカットの様子
店内の様子
店内の様子
農産物売場
農産物売場

【関連URL】

「見える化」に取り組んだトマトが初出荷となりました~大原(おはら)トマト

  • 撮影場所:鳥取県倉吉市
  • 撮影日:令和7年4月24日

令和7年4月24日、倉吉市大原地区多目的センターで、特産品の「大原(おはら)トマト」の初出荷式が行われました。
無加温栽培で生産される大原トマトは、地域の慣行栽培より温室効果ガス排出量が低く、環境に配慮した生産方法で栽培されています。昨年から農産物の環境負荷低減の「見える化」に取り組んでいます。出荷式では牧野文徳組合長から「昨年度、農林水産省の「見える化」に取り組みました。取り組むに当たって、ご協力いただいた関係者の皆さんに感謝したい。」と挨拶がありました。

今シーズンは12月の定植後、1月~3月まで低温・降雪があったため、例年より2週間ほど生育が遅れましたが、寒暖差の影響を受けたことで甘みのあるトマトに仕上がっています。
令和7年は90トンの出荷、5,490万円の販売金額を目標としています。

生産者の皆様
大原トマト生産者の皆様
「みえるらべる」
「みえるらべる」が貼られた大原トマト


【関連URL】

スマート農業で未来を切り拓く若手農業者~ドローンでの直播・施肥作業~

  • 撮影場所:鳥取県大山町
  • 撮影日:令和7年4月23日

令和7年4月23日、鳥取県大山町の馬田雄大(まだたけひろ)さん所有の水田にて、ドローンでの直播・施肥作業を見学し、その後意見交換を行いました。
馬田さんは鳥取県立農業大学校卒業後、親元就農し3年目となります。
令和7年4月1日に合同会社Miraifarmを設立し、多くの圃場で主食用米の作付け、作業受託を行っており、作業は全てスマート機器で行っています。

馬田さんは「農業者以外の方にも農業を知ってもらい、スマート機器で誰でも安全で楽にできるということを発信していきたい」と語ります。
農業の生産性向上のため、スマート農業技術活用促進法が令和6年10月1日に施行されました。
中国四国農政局鳥取県拠点としても、スマート農業や新規就農者の拡大に向け、周知活動を行うとともに、これからも馬田さんを応援していきます。

直播作業中のドローン
直播作業中のドローン
超急速発電機の写真
9分でバッテリー充電ができる超急速発電機
直播後の圃場
直播後の圃場
馬田氏の写真
意見交換後にパチリ!いい笑顔です

梨の花が満開です!!!~天然記念物の二十世紀梨「親木」への授粉作業~

  • 撮影場所:鳥取県鳥取市
  • 撮影日:令和7年4月16日

鳥取県鳥取市の「森林公園とっとり出合いの森」には、明治37年に千葉県から持ち込まれた二十世紀梨の10本のうち3本が「二十世紀梨の親木」として保存されており、県の天然記念物に指定されています。
鳥取県の二十世紀梨は、この「親木」を母として多くの苗木がつくられました。

当日は「親木」を管理する倉吉市の「鳥取二十世紀梨記念館(なしっこ館)」の職員が、花一つ一つに受粉作業を行っていました。受粉作業とは、実をならせたい花のめしべに、違う品種の花粉を筆でつける作業のことです。

今年は気温が低い日が多く、例年に比べ満開日が3日~4日程度遅れましたが、見事な花がたくさん咲いていました。今後は、結実した後、摘果、袋掛け作業が行われ、9月中旬に収穫されます。

昨年はカメムシが多く、一昨年は黒星病が多く発生したとか。今年は何事もなく美味しい大きな梨ができますように!!!

樹齢122年の「親木」
樹齢122年の「親木」
長十郎梨の受粉をつけます
長十郎梨の受粉をつけます。
上から見た梨の花
上から見た梨の花
4月16日から満開です。
4月16日から満開です

【関連URL】

  • 「森林公園とっとり出合いの森」森林公園 とっとり出合いの森
    https://www.deainomori.jp/(外部リンク)
  • 「鳥取二十世紀梨記念館」エースパックなしっこ館(鳥取二十世紀梨記念館)
    https://1174.sanin.jp/(外部リンク)

お問合せ先

中国四国農政局鳥取県拠点

ダイヤルイン:0857-22-3131