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北海道農政事務所

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「女性活躍推進セミナー~農業の未来を共に考える~」の開催

理事・参与に就任してから経験したこと、感じたこと

 
小内

   実際に理事・参与になられてからどのような経験をし、どのようなことを感じたのか教えてください。
 
丹羽
   理事になった当初、大きい数字を扱う際に「数字は男に任せておけ」と言われ、憤りを感じました。また、分からないことを聞いても、毎回同じような答えしか返ってこなく、女性だからこのような扱いをされるのではないかと思ったこともありました。
   ですが当農協は、女性理事を2名登用することになっていて、どちらも新任という状況にしないようにしているため、分からないことなどを聞きやすい環境になっています。
   理事になって良かったことは、経営についての理解が深まったことです。農協では扱う数字の規模がとても大きいため、畑で作業しているだけでは分からないことを勉強することができています。
 
椿
   理事になって感じたことは、男性の理事は、青年部などで役員を務めていた方が多いため、発言するタイミングや内容がしっかりしていると感じ、感銘を受けました。
   理事になって良かったことは、農協運営などの面で本当に勉強になったということです。1年目は基礎を学ぶことで手一杯でしたが、理事になった以上自分は何をしたらよいのか常に考えていました。そして、周りに意見を求めた際、「女性部の人たちの意見や女性職員の意見を代表して発言出来たらいいのではないか」と言われ、理事会の中で女性という立場で意見を求められることが多々ありました。しかし、私は女性を代表して理事会に出ているわけではないのでとても困りました。一経営者の理事として理事会に出席しているので、女性だからという視点ではなく同じ土俵で自分のことを見てほしいと思っていました。最近は経営者として認められていると感じることが増えてきていて、そのように見てもらった方が何でも気軽に話しやすい関係を作れるのではないかと感じています。
 
佐藤
   先ほども述べましたが、参与というのは本当に微妙な立場だと思います。そのままで良いと思う反面、どうせなら理事として農協に貢献した方が良かったのではないかという思いもあります。私が参与を引き受けた時は、コロナが流行していたため研修会等がなく、何をしに理事会に出ているのかが分からないような状態でした。ですが、コロナの流行が落ち着き、研修等にいろいろ参加できるようになり、理事会では分からなかった気づきも見つけることができ、とても勉強になりました。
 
   私が理事になったのは昨年の4月でしたが、JA北海道中央会による新人理事研修が11月以降でしたので、理事になってからの7か月間は現場で勉強するしかなく、とても苦しかったです。ですので、嫌な顔をされても物怖じせず、たくさん質問をして理解を深めていき、理事会で発言できるくらいの知識を身に付ける努力をしました。理事会では、波風を立てる役割を担う人が必要だと思ったので、切り込んだ質問をしたり、今まで手を付けなかったことに対してあえて空気を読まない発言をしたりするように心がけています。
 
小内

   JAむかわは女性役員が一人ということで、大変なところもあったのではないでしょうか。
 
椿
   女性理事が一人でしたので、1年目はやはり不安な部分が多かったです。ですが、職員の中に女性の総務部長がいたので、その方に様々なことを相談したり、農協内での役員研修も一緒に参加したりしていたので、そういう面では同じ女性がいるということは、とても心強かったです。私自身は経験上、男女で得意不得意があると思っており、女性であることを個性として捉えているため、性別を意識していなかったのですが、本日、他の女性理事の皆さんのお話を聞いて、女性理事は複数いた方が心強いのではないかと思いました。

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