中標津農業高校で「みどりの食料システム戦略」をテーマに出前授業
北海道農政事務所釧路地域拠点では、農林水産省が令和3年5月に策定した「みどりの食料システム戦略」について、北海道中標津農業高等学校の生産技術科及び食品ビジネス科の2年生31名を対象に「みどりの食料システム戦略の実現に向けて」と題した出前授業を実施しました。
授業では、まず「みどりの食料システム戦略」動画を視聴した後、拠点職員より、根釧管内で発生した豪雨災害の事例や、生徒が日常生活の中で取り組める食品ロス削減の工夫などを交えながら、戦略の概要について説明しました。
続いて、生徒が戦略の目標達成に向けて何ができるかを考える機会として、THE SDGsアクションゲーム「X(クロス)」*(外部リンク)を活用したグループワークを行いました。グループワークでは、AIやドローンなどの先端技術、シェアサービスやリサイクルなどといった社会的サービスが記載された「リソースカード」を用いて、「食品ロス削減」や「有機農産物の普及拡大」などの課題解決に向けた具体的でワクワクするようなアイデアを検討。各グループがまとめた提案を発表し、学生ならではの視点を生かしたユニークで創造的な発想がたくさん発表されました。
生徒からは、「みどり戦略について知っていたが、詳しく学ぶことで、改めて理解が深まった。」「リソースカードの組み合わせによって解決方法が大きく変わり難しかったが、奇想天外な案がたくさん出て楽しかった。」という感想が寄せられました。また、「今日の授業を受けて、食品ロスを減らすために、とりあえず給食を残さず全部食べようと思う。」といったこれから各自が日常生活での行動を意識する声も聞かれました。
最後に、担当教員から「大人でも難しい内容だったと思うが、ゲームを通じて多様なアイデアを出し合い、解決方法を探る良い機会になった。本校では各科でさまざまな研究を行っているが、『みどりの食料システム戦略』は全ての課題に通じるものであり、今日の授業を今後の学習や研究にぜひ活かしてほしい。」と講評いただきました。
*金沢工業大学の学生プロジェクト「SDGs Global Youth Innovators」が、楽しみながらSDGsについて考え、アイデアを創出し、一人ひとりのアクションにつなげられたら、という想いから2018年に開発したカードゲーム。
撮影データ
◯撮影年月日:令和7年10月28日(火曜日)
◯撮影場所:北海道中標津農業高等高校(中標津町)

授業開始前に生徒と職員で
ゲームの練習

授業風景

みどりの食料システム戦略について
職員から説明

SDGsアクションゲーム「X」について
職員から説明

話し合いながら解決方法を
模索する生徒

解決方法をイラストや
文字でまとめる生徒

班内でグループの考えを発表

班で選出されたベストグループは
前に出て発表

分かりやすくまとめ考えを発表

先生から全体の講評
▶アンケート結果(抜粋)

みどりの食料システム戦略を内容を
知っている人は19%、
名前だけ知っていた人は3%

みどりの食料システム戦略を
理解できた人は42%、
ほぼ理解できた人は48%

気になっているのは「担い手不足」、
「地球温暖化」、「食品ロス削減」
が上位(複数回答可)

気になったキーワードは、「輸入依存」、
「SDGs」が上位(複数回答可)


お問合せ先
北海道農政事務所 釧路地域拠点
〒085-0017 釧路市幸町10丁目3番地 釧路地方合同庁舎
☎:0154-23-4401
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