地域を元気に!酪農家・小林晴香さんがホテルをオープン
北海道別海町で酪農業を営む小林晴香さん(株式会社mosir代表)は、2008年に就農し、現在は3人の子どもの母として子育てをしながら、経営者として牧場運営に取り組んできました。「80歳まで酪農家として現役で続けたい」という目標を掲げています。
一方で、かねてから町の人口減少に強い危機感を抱いており、人口減少に伴って小学校の閉校や飲食店の減少、医師不足による診療科の縮小、さらに酪農家の離農も進み、「30年後に何戸の酪農家が残っているのか」という不安が地域に広がっています。このままでは自分の子どもに「この地で酪農を生涯の仕事にしなさい」と胸を張って言えないと思い、地域を活性化し、人が集まり雇用が生まれる町にしようと決意しました。
その第一歩として、ビジネスホテル「BETSUKAI HOTEL peko*」を開業しました。 町内には宿泊施設が少なく、視察や営業で訪れた農業関係者 が隣町に流れてしまう状況を改善するため、町の補助制度を活用し、別海町で滞在しやすい環境を整えるとともに、地域に新たな交流や子育て世代のコミュニティとしても活用できる場づくり に取り組んでいます。
加えて、このホテルを利用する 滞在者の増加を通じて経済の循環を生み出すことも期待されています。
小林さんは、「将来的には乳和食カフェの開設や産後ケアの拠点づくりに取り組みたい」と語り、地域の魅力向上に向けて、さらなる挑戦に意欲を燃やしています。
* peko(ペコ):アイヌ語で「牛」を意味する言葉
▶BETSUKAI HOTEL peko
https://www.hotelpeko.jp/(外部リンク)
撮影データ
◯撮影年月日:令和7年12月7日(日曜日)、18日(木曜日)
◯撮影場所:BETSUKAIHOTELpeko(別海町)

ホテル全景

ホテル内を案内してくれた小林さん

ラウンジ

2階の客室廊下には子牛のステッカーが

これからの挑戦について話す小林さん

牛のフィギュアが来客者をおもてなし

館内には酪農を感じる装飾がたくさん
お問合せ先
北海道農政事務所 釧路地域拠点
〒085-0017 釧路市幸町10丁目3番地 釧路地方合同庁舎
☎:0154-23-4401
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