さらに詳しく開拓者たちを支えた自然の恵み
開墾当初、開拓農民たちの苦しい生活を支えた収入の一つに、原野に自生していた栗やきのこ、野草などの採集による副収入があったといいます。
開墾のそれほど進んでいなかった原野は、柿、栗、こんにゃく、ぜんまい、わらびなどの自然の恵みにあふれ、その量は、例えば、きのこであれば、ざるいっぱい集めるのも朝飯前というほどでした。生活にも困窮するありさまだった入植者たちにとって、そういった自生植物の換金による副収入が、どれほどありがたかったか、想像に難くありません。
季節になると、入植者やその家族はもちろんのこと、近隣の村の人々も、こぞって朝から夕方まで栗とり、きのことりに原野に入り、その様子は明治の中ごろまで見られたといいます。
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