丹波市山南町谷川の笛路(ふえじ)地区で無農薬・無化学肥料で小豆、野菜などを栽培されている株式会社 竹岡農園 代表取締役 竹岡 正行さんにお話を伺いしました。 大学時代、笛路村から頂いた丹波黒大豆の枝豆を食べ、その味に衝撃を受け農業を目指し、県外の農業法人で研修を受けた後、笛路村で独立就農しました。典型的な中山間地域で、小さな棚田が数多く、生産性の上がらない中、村の人にお世話になりながら、高付加価値で勝負するしかないと決意し、無農薬・無化学肥料による栽培を始めました。 現在の管理地約2haはすべて借地で、丹波大納言小豆と丹波黒大豆(枝豆)をあわせて1ha、また野菜を1ha作付けており、野菜は年間で50~70種類、農家が八百屋になるイメージで、できるだけ多くの作物、地の利にあった作物を育て、レストランや消費者に野菜セットとして販売しています。 笛路村に入るとき、村の人から「村全体の心配をしてほしい」と言われ、法人化して人を育てながら、集積面積を増やしていくこととしました。
農業生産以外にも、米ぬかを発酵させ入浴する酵素温熱風呂、農家民宿花乃家、自家製野菜を利用した里山レストラン、NPO法人丹(まごころ)のたねでは、里山ようちえん「ふえっこ」を経営しています。 ここ笛路村は、一本の道路だけでつ ながっており、災害時は孤立化する可能性もあります。 できる限り自給ができる体制、木質エネルギーで熱源を作る暮らし、公的な水道から自給的な水資源への切替や農地だけではなく近隣の山を守るなど、中山間地で自給的な暮らしのモデルとなるよう活躍したい と考えています。
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