たつの市神岡町でハウストマトやネギ等の野菜 を栽培しているグランドファーム神尾代表神尾征典さんにお話を伺いました。
たつの市に生まれ、愛知県の大学に進学し、そのまま就職しましたが、幼少期に祖父の農業を手伝って楽しかった記憶がずっとあり、これからの人生をもっと楽しみたい!とUターン。地元の親方農家のもとに就農し1年半トマトの水耕栽培を学び、2014年に独立しました。 トマトは、もみ殻を乳酸菌発酵させたぼかし肥料を利用して病害虫に強い苗を育て、定植後は水分調節を工夫して高糖度になるように栽培しており、ハウス6棟を経営しています。 独立して課題となったのは、販路の確保と繁忙期の人手の確保でした。先に独立就農した先輩に相談するうちに、地元に若手新規就農者で助け合うグループを作りたいと考えるようになり、先輩と共に「たつの赤とんぼクラブ」を設立しました。 クラブでは、品目が被らないように各農場で栽培した様々な農産物を集め、たつの市のふるさと納税返礼品としても出品しています。一方、クラブ員で同じネギを生産してまとめて出荷ロットを大きくすることで、昨年からは地元大手企業との契約栽培もはじまりました。 もうひとつの課題であった農繁期の人手についても、女性クラブ員が立ち上げた「NPO法人マザーズライフサポーター」と連携することで確保が可能になりました。今では、農家には人手の確保を、子育て中の女性には仕事の機会を、同時に実現でき、地域をまきこんだ課題解決にまで発展しつつあります。
どんなことも幅広く調べてすぐに行動する性格で、目の前にある課題に取り組んでいるうちに順調にここまで来ましたが、いろいろな出会いに恵まれていたと感じますし、20代に7年働いた営業の仕事経験も生きているのかもしれません。 将来は農場の法人化や、新規就農者の販路開拓支援、地域雇用と農地保全を含む地域創生事業 など、夢はまだまだあります!
ホームページ: http://www.grandfarm-kamio.com/
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