神戸市北区大沢町でいちご、ぶどう、いちじく、スイートコーン等の栽培と「大沢ファーマーズマーケット」 (直売所)を経営している すまいるふぁーむ藤本 代表 藤本耕司さんにお話を伺いました。
親から「農業をしなくても良い」と言われていたので大学に進学し、卒業後は一般企業で6年間、営業の仕事をしていました。 家族から「直売所の経営もあり 人手が足りなくなったので、帰ってこないか」と相談され、継ぐのが当たり前との思いと地元への愛着があったことから、当園に平成13年に就農し、22年に経営を引き継ぎました。
就農した当初は何もわからなかったので、必死に父の背中を追いかけましたが、なかなか良い農産物が作れず、また自分が生活できる給料もなく、農業で生活していく大変さがわかりました。 今考えると、就農時に年収がどのくらい必要で、そのために何を作れば良いのかといったビジョンを描いておく必要があったと思っています。
就農時に始めたいちごの栽培は、徐々に規模拡大し、現在では当園の主力農産物となっています。 いちごは時期によって味が変わらないように注意して栽培しており、同直売所で12月~6月の間、また、ぶどうは8月中旬~9月中旬の間販売しています。
農業をやって良かった点は、自分なりのやり方ができることと、直売所を経営しているので、直接消費者の反応を目にすることができ、結果がわかることです。 スイートコーン狩りでスイートコーンを生で食べられること説明し、実際に食べてみると美味しかったと感動されると嬉しく、栽培に一層力がはいります。
当園では、新規就農を目指す研修生を受け入れており、今後は、自分が経験した失敗談などを伝えて学んでもらい、若手の農家を育て、研修生や息子に農業で生活していける手本として頑張っていきたいと思っています。
ホームページ:http://www.eonet.ne.jp/~fujimoto-farm/
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